この記事を読んでわかること
- 受験勉強を始める前に机と部屋を受験モードにする
- 習慣の力で受験勉強をする
- 集中力を高めるために習慣が必要ということがわかる
ブログを書いている人はこんな人
私は塾を経営しています。
中学生は毎年7月に部活を引退して本格的に受験勉強に突入します。
部活は生活習慣の一部でしたが、部活引退でどのような生活習慣に切り替えていくかが受験勉強では一番大事です。
受験勉強に向けた生活習慣についてこの記事で共有いたします。
■結論
意志力を勉強に振り向けることで集中して勉強してくことが大事です。
小さな選択や決断を少なくして意志力を勉強に注ぎ込みましょう。
習慣の力を利用することで毎日勉強を集中してできるようになります。
【高校受験】第一志望に合格するために生活習慣を整えよう
意志力(ウィルパワー)というものがあります。
何かを決断したり、集中したりするときに使う力のことを意志力と言います。
意志力は使えば使うほど消耗していき、使い切ってしまうと何も決めたくなくなったり、集中できなくなると言われていました。
しかし最近の研究では、意志力は枯渇しないと言われています。
ただ、否定論文が出てくる前は、意志力を自分の使いたい場面でたくさん使うために、意志力を節約することで成果を上げた例も多くあります。
例えば意志力を節約するために、決断回数を減らすということを意識的に行っていた人は
スティーブジョブズ(apple)やマークザッカーバーグ(facebook)などがいます。
2人とも毎日服をコーディネートするという決断を避けるために同じシャツやジャケットを用意していたと言います。
決断と集中力は脳の前頭葉という同じ部位を使います。決断の回数を減らし、勉強に集中することに意志力を注ぎ込んでいきましょう。
長い受験勉強で成果を上げるために決断回数を減らす
机と部屋を勉強するための部屋に整えていきましょう。
机の上や周りに漫画やテレビ、スマホが置いてあれば、勉強中でも勉強を続けるか、漫画を読むかの決断を何回も迫られます。
『塾の自習室に行けば集中して勉強できる』というのは、勉強しか選択肢がないから勉強に集中しているわけです。
自分の部屋や机でも勉強できるように、勉強以外の選択肢を極力排除していきましょう。
(2020年7月の段階ではまだ新型コロナウイルスも予断を許さない状況です。いつ学校や塾が休みになっても良いようにしておきましょう。)
足の踏み場もないくらい部屋が汚いのは論外です。
自分の部屋を移動するのにどのルートを通ろうかいちいち選択し決断している状況です。
受験勉強を始める前に部屋と机をきれいにしてください。
習慣は受験勉強で最強の武器になる
勉強を始めるときの違い(決断と習慣の違い)
『勉強する』『ゲームをする』のように何か行動するとき、人は『意志力』か『習慣』のどちらかの力を使います。
- 意志力・・・複数の選択肢の中から選んで行動を起こす
- 習慣・・・なんらかのスイッチが入ることで自動的に次の行動に移る
『ゲームをする』『勉強をする』『ダラダラする』『スマホをいじる』
4つの中から毎日必ず勉強をすることを選ぶのは至難の業です。
強い意志力で、
- どんな誘惑にも耐え
- すると決めたことだけを
- 自分の決めたときにいつでもできる
こんな人はこの世に存在しないと思います。
つまり毎日勉強をするには意志力には期待せず、習慣の力を利用するしかないということです。
習慣の身近な例
一番身近な習慣は歯磨きです。
- 朝起きたら歯を磨く
- 朝ご飯を食べたら歯を磨く
このように歯を磨く前になんらかのアクションがあります。
朝起きたり、朝ご飯を食べた後、次の行動に移るとき複数の選択肢から選んでいるわけではなく、自動的に次は歯を磨くという行動をとります。
選択せず自動的に行う行動が習慣です。
勉強も同じように習慣化することで自動的に勉強できるようにしていきましょう。
勉強を習慣化するには、最低でも次の2つが必要です。
- 毎日、同じ時間、同じ場所で行う
- 勉強の前のアクションも毎日同じ
まずは毎日『同じ時間』『同じ場所』で勉強できる状況を作りましょう。
習慣化については習慣作りのカテゴリーがありますので読んでみてください。
現在の生活習慣をチェックして受験勉強の生活習慣作りをしていこう
毎日『同じ時間』『同じ場所』で勉強するには、現在の生活習慣を客観的に見てみる必要があります。
日々の自分の行動をチェックして、習慣化されている行動と毎日ばらばらの行動を客観的にとらえてみましょう。
例えば次のような過ごし方をしていたとします。
月曜日:17時:ゲーム 18時:スマホ 19時:ご飯を食べる 20時:勉強
火曜日:17時:スマホ 18時:勉強 19時:ご飯を食べる 20時:勉強
この例だと19時:ご飯を食べる 20時:勉強が同じです。
ご飯を食べることがスイッチとなり食べ終わって20時になったら勉強するという習慣ができています。
これを無理に変える必要はないでしょう。
しかしご飯を食べる前の行動がバラバラです。バラバラのところを統一していきましょう。
『ゲームやスマホをするな』ではなく、毎日同じ時間に『ゲームやスマホをしなさい』ということです。
自分の行動を客観的に見る
バラバラのところを統一していくには自分の行動がどのようになっているか紙に書きだすことが効果的です。
自分の毎日の行動はわかっているようでわかっていません。
一度書きだすことで、どの時間は習慣化されていて、どの時間は習慣化されていないか発見できます。
次のような表を使って自分がいつも何をしていたか書いてみましょう。
今まで見えなかった習慣化された行動も見えてきます。
バラバラだった行動をなるべく統一していくことで習慣化していきましょう。
前の章で決断の回数を減らして勉強に集中することに意志力を使おうという解説を行いました。
習慣の行動は意志力を使いません。
つまり習慣の行動が多いほど決断の回数も少なくなります。
勉強も習慣化すれば、意志力を勉強だけに注ぐことができます。
勉強は時間×集中です。
時間だけが多くても集中ができていなければ意味がありません。
決断回数を減らし、集中力を高めるためにも生活習慣を見直していきましょう。