自分なりに考えて勉強しているけどこのままでいいのかな。
友達は勉強時間が少ないって言ってるけどそんなのありえないよね。
でももしかしたら…本当かもしれない
効率よく勉強している友達がいたらマネすることも勉強です。
うまく取り入れて効率よく勉強できるようになりましょう。
この記事を読んでわかること
- マネすることで勉強の効率が上がることがわかります。
- マネをするために必要な観察力の鍛え方を知ることができます。
ブログを書いている人はこんな人
私は塾を経営していて、心理学的、脳科学的に研究されたインプットの方法を指導をするようになってから、生徒の合格実績が向上しました。
開業2年目以降は9割の生徒が第1志望を合格しています。
この記事ではインプット方法の一つ『見る』について共有させていただきます。
友達の勉強方法をマネすると効率が上がる
あなたは自分なりの教科書の読み方、暗記の仕方などの勉強方法を持っていますよね。
同じように友達も勉強方法を身につけています。ですから友達の良い方法があればマネしちゃいましょう。
2種類の勉強方法『直接学習』『観察学習』
勉強には2種類あります。
- 自分で実際に経験して学ぶ『直接学習』
- 人の行っていることを観察して学ぶ『観察学習』
勉強や学びというと、先生から教わったり、自分で勉強したり経験したことを想像しますが、『マネ』も立派な学習です。
『マネ』を学びととらえていないと、学び方を半分しか実行できません。効率が悪いですよね。
マネをする(観察学習)のメリット
『マネ』のメリットは、その勉強方法を身につけるまでの時間が短くなることです。
あなたも暗記の仕方のような勉強方法をいろいろ試しながら今の方法にたどりつきましたよね。
同じように友達もいろいろ試しながら今の勉強方法にたどり着いているのです。
まったくゼロのところから勉強方法を身につけるよりも、いろいろ試す時間が短くなることが『マネ』をするメリットです。
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メリットのあるマネですが、何でもかんでもマネをすればよいというわけではありません。
効率よくマネをすることが大事です。
そのために必要なことを次の章で解説します。
勉強方法をマネをするために観察力を鍛える
いきなり『マネ』をしなさいと言われても、何を『マネ』すればいいかわからないですよね。
『マネ』をするには観察力が必要です。
観察力が無いと自分の方法が一番良いと無条件に思ってしまいます。
ここからはマネをするための観察力の鍛え方を解説します。
観察力を高めるには次の2つが必要です。
- 自分には知らないことがあるという自覚
- 自分なりの課題意識
一つずつ解説していきます。
自分には知らない勉強方法がたくさんあるということを知ろう
『無知の知』という言葉を知っていますか?
哲学者のソクラテスが言った言葉とされています。
ソクラテスは、自分には知らないことがたくさんあることを知っている点で、知恵者よりも優れていると言っています。
また孔子の論語にも
知らないということを自覚すれば、新しい学びを促進し、その結果無知を克服して成長できる
という話があります。
例えば友達が自分よりも勉強時間が少ないと言っていたとき
- あの量は〇時間かかるはずだから、陰でたくさん勉強しているはずだ。
- あの量は〇時間かかるはずだけど、自分の知らない方法があるのかな?
このような考え方の違いが生まれます。
自分の知らない方法があるとわかれば、友達にその方法を教えてもらって自分も勉強時間を短くしたいですよね。
課題を決めて違いを感じ取る
自分と違う部分がマネをして学ぶところです。
この違いがわからないと何をマネすればいいかわかりません。
しかし違いというのは人それぞれなのでたくさんあります。
たくさんありすぎて何をマネすればよいかわからなくなってしまいます。
そこで自分の課題を設定することが大事です。
たとえば、勉強の時間がかかりすぎるなら、勉強時間に注目して友達の勉強の様子を聞いてみましょう。
頑張っても暗記ができないなら、暗記(英単語、漢字、理科や社会の用語の暗記)に注目して友達の勉強の様子を聞いてみましょう。
自分の課題以外のものをマネしても、何が良くなるのかわからないのでマネが続かなくなります。
観察力を鍛えてマネをしても続かないと自分のものになりません。
次の章では続けていくためにはどうすれば良いかを解説します。
勉強方法をマネし続けて身につける
どんなに素晴らしい勉強方法を友達に教えてもらっても、自分で同じようにできなければ意味がありません。
一通り教わったり、見たりした後に自分で同じことをしている姿を想像してみましょう。
『大丈夫。同じようにやって友達と同じ成果が出せる』と思えたらそれで続けることができます。
あまり想像できないようでしたらもっと細かく手順を聞きましょう。
友達の方法を聞いたり見たりするときにこの3つは必ず確認しましょう。
- 必要な道具は?
- 時間をどのくらいかけるか?
- 何を意識するか?
友達の話を聞いて自分にもできそうと思うことができれば、それがやる気につながり続けることができます。
終わりに
この記事ではアルバート・パンデューラが提唱した観察学習をもとに中学生や高校生が活用できるように解説しました。
1960年代,アメリカ合衆国の心理学者アルバート・バンデューラは,人は他者をまねるのではなく,他者の行動からありのまま学びとるのだと主張した。観察学習はバンデューラが唱える社会的学習理論の中心要素をなし,観察学習が成立するには,注意,保持,再生,動機づけの四つの過程が必要であると説いた。
コトバンク 観察学習より
観察力という言葉を使って解説しましたが、パンデューラは次の4つが必要と言っています。
- 注意・・・マネする人の行動の特徴に注意を向ける
- 保持・・・観察したら忘れないようにする
- 再生・・・マネをする
- 動機づけ・・・どうして真似をした方が良いのか知る
自分の知らない勉強法がありそれを知りたいというモチベーション(動機づけ)
どの勉強法をまねするか自分で課題を決めることで注意を向ける先を明確にすることが大切です。