苦手科目って勉強する気にならないですよね。
でも苦手科目こそ毎日やるほうが良いです。
得意科目になるかはわかりませんが、苦手科目でも少しだけ好きになります。
この記事を読んでわかること
単純接触効果(ザイオンス効果)を活用して苦手科目でも嫌いにならない方法がわかります。
ブログを書いている人はこんな人
私は塾を経営しています。
苦手科目をどうしてもやりたがらない生徒がいたときに、単純接触効果についてよく話してあげていました。
面白がって聞いていたので、この記事で共有いたします。
■結論
勉強したくないくらい嫌いな科目があったら、1日5分でいいから勉強してみましょう。
いきなり1時間2時間やろうとはしてはいけません。
毎日少しずつ触れていると単純接触効果が働き、嫌いという感情がなくなります。
苦手科目こそ毎日勉強したほうが良い理由【苦手克服】
嫌いの感情を無くすには単純接触効果(ザイオンス効果)を利用しましょう。
単純接触効果(たんじゅんせっしょくこうか、英: mere exposure effect)は、(閾下であっても)繰り返し接すると好意度や印象が高まるという効果。1968年、アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが論文 Zajonc (1968) にまとめ、知られるようになった。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』単純接触効果より
図形や漢字などでも効果が確認されているので勉強にも効果が期待できます。
単純接触効果でよく使われているのは、テレビCMです。
同じ広告を何度も見ることによって好感度が高まり商品を買いたくなるという心理を利用しています。
単純接触効果がマイナスに働くとき
単純接触効果がマイナスに働くのは次の2つです。
- 嫌いなものに何回も接触する
- 接触回数が多すぎる
①はストレスたまりますよね。だから何回も接触すると余計に嫌いになって広告も見たくなくなりマイナスに働きます。
②のように回数が多すぎても飽きてしまい嫌いになってしまいます。
単純接触効果の流れは次のようになっています。
関心なし⇒見たことある(既視感)⇒いつものだ(親近感)⇒これ好きなんだよね(好感度MAX)⇒飽きてきた(好感度下がる)⇒嫌い
飽きるほど接触してしまうと良くないということです。
つまり、
- 嫌い
- 飽きる
この2つに注意しておけば、単純接触効果を利用して自分が嫌いなものを好きにすることができます。
単純接触効果を使った苦手克服の勉強方法
苦手科目に毎日接しつづける
単純接触効果を期待するので、毎日勉強して接触回数を増やすことが前提です。
しかし、それだけだとマイナスに働いてしまうのでいくつか工夫をしておきましょう。
『できる』のレベルを繰り返し苦手科目の印象をよくする
苦手な科目は教科書を読んでもよくわからないし、問題を解いても間違ってしまいますよね。それでよけいに苦手だな、嫌いだなと思ってしまいます。
そのため、簡単にできることからやってみましょう。
例えば
- 英語なら英単語の意味を5個覚える
- 数学なら計算の基本問題を5問解いてみる
5~10分程度で大丈夫です。
英単語の場合は自分で単語テストをしてみて『出来た!』を味わってください。
そこから突っ込んで勉強しなくて良いです。良い印象のまま終わりにしましょう。
苦手科目の勉強になれるまで2週間くらい続ける
あまり短い期間だと接触回数も少なく、単純接触効果をあまり期待できません。良い印象を持つための勉強を2週間くらい続けてみましょう。
『今日もいつもの単語をやろう』という気分になったらもう大丈夫です。
苦手科目になれてきたらレベルアップ!鍛える段階へ
次は『単語を覚える』だけからレベルを上げて、教科書の文章を訳してみたり、穴埋め問題に取り組んでみましょう。
覚えた単語を利用して解ける問題に取り組めば、以前と違う自分に気づきます。
数学の場合も同じように、基本問題だけでなく計算問題の応用にチャレンジしてみましょう。
取り組む内容を少しずつレベルアップさせることで『飽きる』ことを回避する狙いがあります。
飽きてしまうと『いやなこと』になってしまうので、いつまでも単語だけ漢字だけだとまた嫌いになってしまいます。
目安は2週間程度ですが、『いつもの』という感覚になれば取り組む内容をレベルアップして大丈夫です。