この記事を読んでわかること
- うまくいっていると感じるためには成果が必要です。
- 成果を得るには一定の時間集中することが大事です。
- 一つのことに集中しそれ以外のことをしないようにしましょう。
- 休憩や休む日もあらかじめ決めておきましょう。
ブログを書いている人はこんな人
私は塾を経営しています。
受験勉強を頑張る生徒の中でも、2パターンに分かれます。
- 一段一段積み重ねることができて成績がグンとあがる生徒
- なかなか結果が出ずに途中で息切れしてしまう生徒
この違いは『勉強がうまくいっていると感じる』ことができているかどうかです。
私が勉強がうまくいっていると感じてもらうために指導している内容をブログ記事にて共有します。
参考図書
メンタリストDaiGo著 倒れない計画術
■結論
- 一定の時間集中して勉強の成果を実感しましょう。
- 一定の時間は人それぞれです。自分なりの物差しを作りましょう。
- 一つのことに集中することが効率よく成果を上げるコツです。
- ずっと集中することはできないので休憩や休む日もあらかじめ決めておきましょう。
勉強がうまくいっていると感じる学習計画
受験勉強のように長い期間、勉強を頑張り続けるために
ことを感じて、達成感を味わいましょう。
そうするとモチベーションも維持、向上することができます。
『勉強に使った時間だけ成果が上がる』ことを感じる方法
『勉強に使った時間だけ成果が上がる』
この言葉を2つに分解してみましょう。
- 勉強に使った時間
- 成果が上がる
成果を具体的にする
勉強での成果というのは実際にできるようになることです。
- 単語10個覚える
- 応用問題を3問解いてみてパターンを見つける
自分で何ができるようになりたいか明確にすることが必要です。
『数学を1時間勉強しよう』では『1時間勉強したこと』がメインの成果になってしまいます。
『1時間勉強しよう 』でも勉強した内容を覚えることはできていますが、達成感という心理面では消化不良を起こしてしまいます。
勉強に使った時間
『勉強に使う時間』というのは『成果を得るのに必要な時間』と同じことです。
- 単語10個覚える
- 応用問題を3問解いてパターンを見つける
このような『成果を上げるために勉強する』と言ってもどのくらい勉強すればいいかわからないとやる気が出ません。
10分で終わるのか
30分で終わるのか
1時間以上かかってしまうのか
まずは自分がどのくらいの時間を使うのかを計測してみましょう。
例えば、単語10個覚えるのに30分くらいかかることがわかれば、
1500語の単語帳なら30分×150回=4,500分
のようにざっくりとした目安が作れるようになります。
時間の計測は受験勉強の始めに行おう
- 高校受験なら6~8月の間までに計測
- 大学受験なら3~5月の間までに計測
時間の計測をすることが、『自分が勉強に使った時間だけ成果が上がる』学習計画を立てることの第一歩です。この学習計画がモチベーションを維持、向上し続けるコツです。
勉強する内容は一つに集中する
ながら勉強は効率を下げる
単語を覚えながらリスニング対策は同じ英語なのでよさそうに見えます。
聞いた音を記憶しようと処理する脳の働きと、読んで記憶しようと処理する脳の働きは異なるので、読んだ単語と同じ単語の発音を聞くことは、脳の複数個所を使うのでとても効果的です。
しかし、まったく関係ない音を聞いてしまうと記憶に悪い影響が出ます。
人は記憶するときに短期記憶から長期記憶へ移して覚えます。
この短期記憶はテーブルのようなもので、たくさんものを置くことができません。
簡単なカタマリ(数字など)は7つ前後、それよりも複雑なものなら3個前後くらいが限界です。
単語を覚えているときに読んでいる内容と違うものが耳から入ってくると、その音に関連した言葉を自分の記憶から呼び出し短期記憶のテーブルに並べてしまいます。そのため覚えようとしている単語が頭に入ってこなくなってしまいます。
音は聞いているだけで脳が勝手に処理を始めてしまいます。
自分の短期記憶のテーブルをフル活用するには一つのことに集中することが大切です。
一つのことに集中することをシングルタスクと言います。
2つ以上のことを同時に行うことをマルチタスクと言います。
マルチタスクはシングルタスクと比べて2つの点で効率が悪いです。
- 50%余計に時間がかかる
- 作業ミスが50%増える
つまり『ながら勉強(マルチタスク)』を行うことで余計に時間がかかり、つまらないミスでさらに時間がかかってしまい効率が悪くなってしまうのです。
勉強する時間を15分単位で区切る
まずは15分でできることを一つ一つ行っていきましょう。
このように
- 単語を覚えるだけの時間
- 計算するだけの時間
一つのことに集中することは、15分くらいなら練習しなくても無理なくできると言われています。
15分間集中して勉強を行い、そのあとに丸付けやチェックテストなどで成果を確認するようにしましょう。
勉強に集中できない誘惑もコントロールする
勉強をしていてうまくいっていると感じるためには、自分が立てた計画通りに進んでいると感じることが重要です。
勉強時間を増やして多くのことを覚えたとしても、初めの計画に到達しなければ達成感を感じることはできません。
人はどんなに頑張っても誘惑に負けてしまいます。
誘惑に負けてしまうのは脳の活動として正常です。これを『自我枯渇』と言います
自我枯渇
セルフコントロールを意思決定による認知制御において用いていくと、その能力は将来的に枯渇していくという理論がいくつか存在する。自我枯渇(Ego depletion)とは、強いセルフコントロールにはエネルギーと注意力が必要であり、長期にわたってセルフコントロールを要求すると、コントロール力は徐々に低下していくという理論である。この理論は後に、脳波記録検査法(EEG)で脳内の前帯状皮質におけるスパイク発火(エラー関連陰性電位)が対応する脳機能であることが確認された。
この枯渇を補う方法がいくつか存在する。 一つは、高い要求の際には休息とリラクゼーションを取る。二つ目は、特定の行動を使ってセルフコントロールを訓練することで、セルフコントロールを強化する。これは自分の関心分野において衝動をコントロールする難しさがある人の場合、特に有効であるという。他には、我々が欲望に近づく方法を変えることで、望ましくない欲求を克服するという方法もある。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』セルフコントロールより
15分ずつ区切って集中しながら勉強していても、ある時点で誘惑に負けて他のことが気になりだします。
長い時間勉強する場合は、あらかじめ休憩時間を作って、自分の誘惑になりそうなものを思いっきり楽しんでしまう方が良いです。
計画の中に誘惑に負ける自分も折り込んでおくことで、自己コントロールができている感覚がつき自信につながります。
どのくらいで誘惑が頭をかすめるか時間を計っておいて、そのタイミングで休憩を入れるようにしましょう。