そろそろ子どもも塾に行かせないと
近所の塾でいいのかな
大手のほうがいいのかな
個別?集団?何か選ぶ基準があるといいな
こんな悩みにお答えします。
この記事を読むことで
よくある集団、個別の比較以外の視点から塾を選ぶ基準を持つことができます。
いろいろな基準を知ってより子供にあった塾を選びましょう!
結論から言うとお子さんの『できていないところ』を補ってくれる塾を選びましょう。
「それって普通のことでしょ、数学が苦手だから数学を教えるのが得意な塾がいいな」
「勉強しないからやる気の出させてくれる塾がいいな」
と思うかもしれません。
ここではもっと「勉強の本質」からあなたのお子さんに何が足りないかを考えてほしいのです。
「勉強の本質って何?」
となりましたら、この記事の続きを読んでみてください。
ここでは樺沢紫苑著「アウトップット大全」というシリーズ累計50万部越えのベストセラー本より、勉強や自己成長の本質を解説していきます。
そのあとに指導形式ごとに塾がどんなところを伸ばしやすいか説明します。
勉強の本質とは何か
勉強もそうですが、スポーツでも趣味でも仕事でもほとんどに当てはまる上達するためのサイクルがあります。
それがインプット⇒アウトプット⇒フィードバックのサイクルです。
まず勉強のサイクルは3つあります
インプット 「読む」「聞く」 脳に入れる
アウトプット 「書く」「話す」「行動する」 覚えたことを外に出す(体のどこかを動かす)
フィードバック 「見直し」「反省」など次のインプットをよりよくするための行為
これをぐるぐる回していくことが自己成長には必要です。
学校の勉強を例にすると
- インプット「学校の授業」「教科書を読む」
- アウトプット「ノートに書く」「問題を解く」「発表する」「友達に教える」
- フィードバック「テスト直し」「面談」「先生からの直接のアドバイス」
となります。
勉強で一番大事なのはアウトプット
結果を出すために一番必要なことはアウトプットです。
例えば自転車の乗り方を教わっただけでは自転車に乗れないように
インプットは脳内の世界しか変わりません。
現実を変える力があるのはアウトプットだけです。
実際に自転車に乗る練習をして時には転びながら上達していく。
体のどこかの部分を動かすことがアウトプットの本質です。
もっとも勉強効率の良いインプットとアウトプットの比率
インプットとアウトプットの黄金比は3:7と言われています。
学校の勉強なら、
授業で教わったことに対して問題を解いたり、
ノートにまとめたりする時間は
2倍より多い時間をかけたほうが良いということです。
アウトプットが大事だからと言ってインプットもおろそかにできません。
良質なインプットがあれば、良質なアウトプットができるようになり成長が加速します。
そして良質なインプットをするためには、アウトプットの後のフィードバックが欠かせません。
フィードバックについては別の記事で詳しく説明します。
勉強を加速させるフィードバック
フィードバックとは簡単に言うと反省して次の行動を決めることです。
適切なフィードバックができれば、
次のインプットがより高レベルになり
それに従ってアウトップットも高レベルになります。
仮にそのあと失敗してしまったとしても
それは以前と同じ失敗ではなく、より高レベルな失敗となります。
つまり自己成長するにはフィードバックは欠かせない要素になります。
勉強の本質から見た塾の選び方
あなたのお子さんの
- インプット
- アウトプット
- フィードバック
どれが一番不足しているか、どれを身につけさせたいかによって塾を選ぶ方法があるということです。
- 集団指導塾
- 個別指導塾
2つの違いについてみてみます。
私自身が個別指導塾の経営をしているので
なるべくポジショントークにならないように
数字に表れることから解説していきます。
教える人(講師)にフォーカスを当てて考えてみましょう。
勉強内容をインプットする(塾の授業の質)
塾講師の求人データでは
集団指導塾のアルバイト求人は平均で2,000円を超えます。
個別指導塾では平均で1,200円を超えるくらいとなっています。
客観的に見れば、時給の高い方に優秀な先生が集まりそうということがわかります。
ここで言う優秀とは、教え方に自信があったり、指導科目の知識が豊富ということです。
優秀な講師が集まる分、インプットは集団指導塾のほうが良い傾向にあると判断できます。
勉強したことをアウトプットする(塾の問題演習量)
集団指導塾、個別指導塾問わず塾に通っている時間だけでは
時間、量ともに足りません。
1週間でインプットする時間は、学校で1科目5~6時間です。
それに加えて塾で教わる時間です。
学校の授業すべてが読む、聞くではないのでインプットそのものはもう少し少ないです。
黄金比3:7の時間の割合を考えると週1~3回の塾の授業だけでは時間が足りないことが分かります。
集団指導塾、個別指導塾を問わず、
アウトプットをするために自習がいつでもできたり、
自習の環境面をよく見ておく必要があります。
フィードバックによる勉強の取り組み方の確認
フィードバックに関しては講師と生徒がどのくらい接する時間があるかで考えてみましょう。
集団指導塾の場合は講師が一人に対して、生徒が最低でも10人以上で、大規模な教室ならさらに大人数で受講します。
仮に10人だとして1時間当たり6分が一人に使える時間になります。
個別指導塾の場合は1~5人程度です。
仮に5人だとすると1時間あたり12分が一人に使える時間になります。
フィードバックは一人一人の内面に向き合い
本人の気づきの手伝いをする必要があります。
そのため時間が多くさける個別指導塾のほうが
フィードバックの力を育てるには向いています。
以上をまとめると
- インプットを期待するなら集団指導塾
- アウトプットは塾だけでは時間が足りない
- フィードバックを期待するなら個別指導塾
ということがわかります。
おすすめは個別指導塾
ここからは完全にポジショントークなので
中立な意見を求めている方は読み飛ばしてしまってかまいません。
私がどちらかを勧めないといけないなら個別指導塾になります。
インプットが良質であるというのはとても素晴らしいことですが、
書店に行けばよい参考書はありますし、YouTubeやスタディサプリなら講義動画もたくさんあります。
今の情報氾濫時代において、講師の講義の質というものは無料か月額1,000円程度で手に入るものになっています。
フィードバックは個人個人の内面に対して行うものです。
そのため一人一人の性格や進捗状況を把握している必要があります。
寄り添う形で教える個別指導塾なら
本人のフィードバックを手伝うことも授業の一つになっているので
本人にフィードバックを行う習慣が身につくことが期待できます。
インプット、アウトプット、フィードバックのサイクルを回してこそ自己成長できるのです。
フィードバックが習慣として身についていれば、中学生、高校生、大学生、社会人になった後も財産として残ります。
まとめ
- インプット アウトプット フィードバックが自己成長するためのサイクル
- インプットは聞く、読むなど
- アウトプットは書く、話すなど
- フィードバックは見直し、反省など
- 傾向として集団指導塾はインプットに優れ、個別指導塾はフィードバックに優れる
- フィードバックが習慣化していれば自己成長のサイクルを回すことができる