この記事を読んでわかること
- アイビーリーメソッドの使い方と気を付けるポイント
ブログを書いている人はこんな人
私は塾を経営していて今までたくさんの生徒を見てきました。
自習では2パターンの生徒がいました。
- 勉強する内容を事前に決めて自習に来る生徒
- 時間だけを決めてくる生徒
同じ時間勉強していても前者のほうが成績が良かったです。
後者の生徒には今回紹介するアイビーリーメソッドを指導していました。
この記事ではそのアイビーリーメソッドを紹介します。
参考図書
- ロイ・バウマイスター、 ジョン・ティアニー (著), 渡会圭子 (訳)『WILLPOWER 意志力の科学』
- メンタリストDaiGo著『自分を操る超集中力』
- ケリー・マクゴニガル 著『スタンフォードの自分を変える教室』
■結論
優先順位を決めて進めるにはアイビーリーメソッドがおすすめです。
進め方は
- 朝、やらないといけないことを6つ書き出す
- 自分が大事だと思う順に1~6の番号をふる
- 1から順に一つずつ進める
気を付ける点は
- 1番が終わるまで2番には手を付けない
- 途中で気になることができても今日はやらない
- 全部終わらなくても気にしない
優先順位をつけて集中して勉強を進める方法
アイビーリーメソッドで集中して勉強を進めましょう。
この方法で勉強を進めるメリットは次の2つです。
- 優先度の高いものから進めることで勉強の効率が高まる
- 人は一つのことに集中するときが一番能力を発揮できる
優先度の高いところから勉強する理由
イタリアの経済学者ヴィルフレド・パレートが発見した経験則にパレートの法則というものがあります。重要なものは全体のうちの2割に過ぎないという法則です。
つまり、あれもこれもやらなくちゃと思っていても、そのうち8割はそれほど大事ではないということです。
毎日大事な2割を確実に進めていくことが、勉強を効率よく進めていくコツです。
勉強に限らず人が一番集中できる場面とは
ほぼすべての動物は、危険なことが無いかあらゆるところに注意を向けて生き残ってきました。
人間も狩猟生活をしていたころは同じようにあらゆるところに注意を向けていました。
一つのことに集中するときは、天敵にあってしまったとき、獲物をとらえるときです。
逃げるか戦うかしないと生きることができない状況で、普段以上の力を発揮して生き残ってきたのです。
『一つのことに集中する』ときは普段以上の力を発揮できるということです。
勉強も普段以上の力を発揮すれば楽勝だと思いませんか?
これから紹介するアイビーリーメソッドはパレートの法則や人の習性をうまく使った方法です。
効率よく勉強を進められるアイビー・リー・メソッドとは
ウィキペディアから引用します。
「最も重要な項目を並べるのを毎日行い、時間が許す限りその順番に仕事に取りかかってください。」
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』アイビー・リーより
上記のアドバイスは現在、アイビー・リー・メソッドと呼ばれ、有名なライフハックの1つとなっている。その内容としては、「前日の内に翌日達成したい事項を5〜6個書き出し、重要度順に並び替える。そしてそれらのタスクを順番に一つずつ取り組んでいく」というものである。この方法を用いることで、いわゆる決定疲れを避けることができるという。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』アイビー・リーより
簡単に言うと、
- 毎日勉強する内容の優先順位を決める。
- 優先順位の高い順に一つずつこなしてく。
という内容です。
アイビーリーメソッドの具体的な進め方は次の通りです。
- 朝、勉強することを5~6つ書き出す
- 自分が大事だと思う順に1~6の番号をふる
- 1から順に一つずつ進める
そして進めるにあたって気を付ける点は次の通りです。
- 1番が終わるまで2番には手を付けない
- 途中で気になることができても今日はやらない
- 全部終わらなくても気にしない
朝、勉強することを5~6つ書き出す
前日の夜でも良いですが、朝が一番脳が元気な状態です。
朝のうちにやるのがおすすめです。
勉強しようと思ったことを5~6つ書き出してみましょう。
5,6番目はなかなか思いつかないかもしれません。
『10分考える』と時間を決めて考えると良いです。
10分考えて4つしか思いつかなかったらそれでも良いです。
自分が大事だと思う順に1~6の番号をふる
あなたの中で一番大事と思えるものから順番に番号をふっていきましょう。
それが優先順位です。
1から順に一つずつ勉強を進める
優先順位の1番目から順番に勉強を進めていきましょう。
勉強を進めていくうえで気を付ける点は次の通りです。
1番が終わるまで2番には手を付けない
『一つのことに集中する』ときが自分の能力を最大に使うことができます。
記憶力も格段にアップします。
他のことは忘れて目の前のことだけに集中しましょう。
途中で気になることができても今日はやらない
勉強している途中に何か思いついたりします。
勉強すると、勉強の内容がどんどん頭の中に入ってきます。
あなたの脳は無意識のうちに、勉強した内容と他の知識をくっつけて覚えようとします。
他の知識とくっついたときに何かを思い出したり、ひらめいたりするのです。
しかしそれは今日のあなたにとって重要なことではないです。
全部終わらなくても気にしない
パレートの法則を思い出してほしいのですが、5つやることを決めたら、優先順位の1番高いものができたら、もうOKなんです。
パレートの法則は大事なことは全体のうちの2割に過ぎないという法則ですよね。
全部で5つ勉強しようと計画したら、その中で一番優先順位の高い1つができれば今日やるべき大事なことは終わっています。
残りは次の日に優先順位をつけてやればよいのです。
次の日も同じように
- 朝、やらないといけないことを5~6つ書き出す
- 自分が大事だと思う順に1~6の番号をふる
- 1から順に一つずつ進める
を進めていきましょう。
毎日コツコツ進めることができれば、3か月であなたは大きく成長できています。
試してみてください。