今日は問題集を5ページ進めよう
教科書は3ページ読もう
こんな感じで進めてもいいのかな?
勉強にを進めるときはページ数ではなく範囲を決めて目標を立てましょう。
目標を立てるときにモニタリングを行うと勉強を効率的にできるようになります。
この記事ではモニタリングという手法を解説します。
この記事を読んでわかること
- モニタリングという勉強の前後に行う手法がわかります。
ブログを書いている人はこんな人
私は塾を経営していて、心理学的に研究されたフィードバックの方法を指導をするようになってから、生徒の合格実績が向上しました。
開業2年目以降は9割の生徒が第1志望を合格しています。
この記事ではフィードバック方法の一つ『モニタリング』について共有させていただきます。
参考図書は三宮真智子著 『メタ認知で<学ぶ力>を高める』です。
■結論
モニタリングとは評価・予想・気づき・点検のことを言います。
勉強を始める前と後にモニタリングを行うことで、自分が何を目的に勉強するか明確になります。
勉強は『予想』と『振り返り』でグングン成績が上がります
いわゆる頭が良いと言われている人は、事前に難しさなどを予想してから課題にとりかかります。
必要な時間や量を予想することで、今日はどのくらい勉強しようかという目標を立てることができるからです。
その予想を立てるのに必要なものが、次の3つの知識(メタ認知的知識)です。
- 人の能力の知識(自分の能力や人が本来備えている能力の知識)
- 課題に対する知識(自分が取り組む課題についての性質や特徴に対する知識)
- 解決方法に対する知識(その課題を解決するための知識)
メタ認知的知識について詳しくはリンク先に記事があるので気になる方は読んでみてください。
先生また関係ない話してるな メモしなくていいや 問題の解き方がわかればいいよね 学校や塾の先生は教科書の太字や問題の解き方以外でも大事な話をしています。 大事な話というのは『メタ認知的知識』というもの[…]
メタ認知的知識は教えてもらうだけでは身につきません。
- 勉強する前に難易度を予想する
- 勉強が終わったら結果を振り返る
この2つの手順を踏むことで、メタ認知的知識が補強されます。
メタ認知的知識がふえてくると、だんだん予想が的中してくるようになります。
この予想と振り返りをモニタリングと言います。
次の章ではモニタリングについて詳しく解説します。
【勉強前のモニタリング】課題の難しさを評価する
その課題の範囲の広さや難しさを自分なりに考えます。
自分がこれから行う勉強の内容について考えなければ、
- どのくらい時間がかかるか
- どのような方法で勉強すればよいか
がわかりません。
成績の上がらない生徒の多くは、問題集に取り掛かるときにページ数で考えます。
『今日は〇ページから◇ページまで勉強する』ではダメです。
『今日は関数のグラフの範囲を勉強する』というように目的を明確にしましょう。
- 何を勉強するか明確にする
- 自分がその範囲について知っていること知らないことを考える
この2つを行うことによって
自分はその課題を達成できるのか、達成するにはどのくらいの時間を掛ければよいかが予想できます。
【勉強中のモニタリング】気づき
勉強中でも最初の予想とずれていないかモニタリングしましょう。
予想とズレていれば修正します。
最初に決めた勉強方針を途中でもっと良い方法に変えても良いということです。
詳しくはコントロールの記事で解説します。
【勉強後のモニタリング】勉強が終わったら結果を点検しよう
まずは自分が勉強したことによって、何を覚えることができたか考えましょう。
勉強の目的は書いたり問題を解くことではなく、何かを覚えたり使えるようにすることですよね。
それが達成できているかを評価することが点検です。
うまくいったら、なぜうまくいったか
うまくいかなかったら、なぜうまくいかなかったか
原因を考えるようにしましょう。
うまくいったときはメタ認知的知識をうまく活用できたからです。
うまくいかなかったときの原因はメタ認知的知識のどれかが不足しているからです。
- 人の能力の知識(自分の能力や人が本来備えている能力の知識)
- 課題に対する知識(自分が取り組む課題についての性質や特徴に対する知識)
- 解決方法に対する知識(その課題を解決するための知識)
この3つを軸に原因を考えてみましょう。
自分で考えつつ先生にアドバイスを求めるのもアリです。
(先生に頼りっきりになって自分で考えないようになってしまうとダメです。)
この振り返りで自分のメタ認知的知識を補強することができます。
次の勉強でまたモニタリングをしてメタ認知的知識を補強するというループに入ればどんどん成長できます。