- 予習をしなさいと言われるけどどういう風にやるの?
- 予習の仕方を知りたいな
この記事を読むことで次のことがわかります。
- 予習はどのような効果があるか知ることができます。
- どのように予習すればよいかを知ることができます。
- 10分の予習で全体の勉強時間を短くすることができます。
予習は明日の授業範囲の教科書を読んで
太字や大事そうな言葉に目を通しておきましょう。
細かい部分まで覚えようとしなくて良いです。明日はこんなことをやるのかというのがわかればそれでOKです。
授業では細かい部分まで学校の先生が教えてくれます。
学校の授業で初めて聞くのと、
前日なんとなく目を通していたのとでは
授業の理解度に大きな違いができます。
中学校の授業は予習勉強してから受けるほうが良い理由
予習したほうが勉強の理解度が上がるという研究があります。
心理学者のオーズベルという人が大学生に対して行った実験です。
大学生に新しい分野の教科書で学習してもらう前に、
1.教科書のまとめの文章を読んでもらったグループ
2.内容に関係はあるが教科書のまとめではない文章を読んだグループ
の2グループに分けました。
2グループとも先に文章を読んでから教科書を使って勉強をしてもらいました。
3日後にテストしたところまとめを読んだグループの成績が良かったのです。
まとめを読んだ学生たちは今度学ぶ範囲の全体像や重要な言葉を知っていたので
まとめを読んだ後の授業をよく理解できたため成績が良かったのです。
成績の悪かった学生たちも教科書の内容と関係のあるところを読んだのですが、
まとめを読んだグループのような効果はありませんでした。
このまとめを見て予習することを「先行オーガナイザー」といいます。
短いまとめを読んでおくと、そのあとに長い文章を読んだり授業を受けたときによく理解できるようになるのです。
つまりあなたが学校の予習をするなら、教科書のまとめをあらかじめ見ておくことが学校の授業を効果的に受けられるということです。
予習の目的は学校の授業をもっとわかりやすくするものだと思ってください。
中学生の予習勉強は簡単に10分で終わらせよう
予習で授業の全体的な内容や、重要な言葉を見ておくことが重要です。
まとめや大事な部分だけをみるので、時間をかける必要はありません。
50分授業なら10分程度で十分です。時間をかけるなら復習に時間をかけましょう。
ここでは短い時間でできる予習を2つ紹介します。
教科書ガイドを使う
書店で販売している教科書ガイドは教科書の内容を要約しているので予習に良いです。
ガイドの中に予習ポイント、教科書のまとめなどがあるのでそこを読んでおきましょう。
アンダーラインを引いてノートにまとめておけばもっといいですね!
アンダーラインの引き方はこちらの記事を読んでください。
教科書の太字を中心に読む
教科書ガイドが無くても、教科書に太字が書いてあればその前と後ろの2行くらいの文章を読んでおきましょう。
そこだけ読んでもわからない場合もあります。そのときは何がわからないのかをノートにメモしておきましょう。
わからない内容は明日の授業で先生が教えてくれます。これだけでも授業の理解度は上がります。
中学生のうちから予習を行ったほうが良い理由
予習の役割は学校の授業をより理解しやすくするためのものです。
学校の授業は公立中学校で3年間3045時間、国数英理社の5教科なら1925時間あります。
文部科学省HPより公立中学校の各科目の授業時間
授業時間は、3年間毎日コツコツ積み重なっていきます。
よくわからないまま1925時間の授業を受けるのか、
予習をして理解しやすい状態で1925時間の授業を受けるのか
大きな違いがあることは分かりますよね。
授業内容を理解できていれば、とうぜん復習の負担も減ります。
すこしの予習で復習の負担を減らすサイクルを回すようにしてください。
この記事で勉強してほしい理解や記憶の仕組み
この記事では予習のポイントと「先行オーガナイザー」という働きについて解説しました。
概要やまとめを知ったあとに授業などで詳しい話を聞くとより理解しやすくなるという仕組みです。
「人の脳には、ほかと異なるところが重要と思う効果(孤立効果)」の機能は誰でも持っています。もちろんあなたにもあります。
勉強以外でも何か知りたい、学びたいことがあればこの「先行オーガナイザー」をうまく利用して効率よく覚えていきましょう。