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【中学生向け勉強法】教科書にアンダーラインを引くのは意味あるの?

  • 友達の教科書を見たらアンダーラインを引いていた。
  • アンダーライン引いてもおぼえられないけど意味あるの?
  • 蛍光ペンを使って太く引いたほうがいいの?細い線だけでいいの?

この記事を読むことで

  • アンダーラインの効果を知ることができる
  • 蛍光ペンとアンダーラインの違いがわかる
  • アンダーラインと蛍光ペンの効果的に使う例

がわかります。

 

アンダーラインを引くことは意味があります。

しかしアンダーラインを引いただけでは効果は薄いです。

      

   

この記事では次のことを説明します。

  • アンダーラインや蛍光ペンはどのような効果があるのか説明します。
  • 注意すべきポイントもあるので説明します。
  • 例も記載しますので参考にしてください。
  • 最後に勉強に必要なことについても書いてあるので最後まで読んでくれると嬉しいです。

中学校の教科書で勉強するときにアンダーラインを引く理由

大事な部分はアンダーラインを引いて理解しようと思いながら教科書を読んでください。

アンダーラインを引くことで、ここは大事なところだと脳が思ってくれます。

特に難しい内容のものは時間をかけて自分でアンダーラインを引くと効果があります。

アンダーラインが良いという研究

教科書に線を引くと覚えやすいか大学の先生が研究してくれました。

その研究結果が「テキストへの下線引き行為が内容把握に及ぼす影響」という論文により報告されています。

ここでは簡単にその研究の内容を紹介します。

①アンダーラインを引きながら読んだ人、

②すでにアンダーラインが引かれているものを読んだ人、

③アンダーラインを引くことを禁止された人

①②③の人に本を読んでもらい、そのあと本の内容についてテストをしました。

そしてテストの結果は

難しくない内容の本は①、②のアンダーラインがある人の成績が良く、

難しい内容の本は①の自分でアンダーラインを引いた人の成績が良かったのです。

この結果から教科書を読むときにアンダーラインがあるとそこが大事だと思って記憶に残りやすいことがわかります。

さらに、内容の難しい教科書の場合は時間をかけて自分でアンダーラインを引いたほうが記憶に残りやすいこともわかりました。

これはあなたが勉強するときも同じようにアンダーラインを引いて勉強したほうが記憶に残りやすいということです。

特に苦手な科目は時間をかけて自分で大事なところを探してアンダーラインを引くようにしてみましょう。

 

なぜアンダーラインがよいか

人の脳には「選択的注意」といってたくさんの情報がある中で、重要な情報のみを選んでそれに注意を向ける機能があります。

教科書にはたくさんの情報がありますが、自分が大事だと思えるところにアンダーラインを引けば、選択的注意が働きあなたの脳が「ここ大事!」と思って記憶してくれます。

(脳の特徴を知っていると勉強も効率化できるから覚えておこう!)

 

ノートに読んだ内容のまとめを作ろう

しかしせっかくあなたの脳が頑張って記憶してくれても、アンダーラインを引いただけではすぐに忘れてしまいます。

アンダーラインを引きながら教科書を読んだら、必ずアンダーラインの前後の文章を読んでノートにまとめましょう。

ノートにまとめることによって、あなたの脳はアンダーラインを引いたところがもっと重要なところだと思ってくれます。そうすればより記憶に残りやすくなります。

ノートのまとめ方はこちらの記事を読んでください。

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【中学生の勉強法】教科書に蛍光ペンでマーカーする

蛍光ペンで教科書の大事な部分にマーカーすると、選択的注意が働いてあなたの脳は「ここ大事!」と思ってくれます。ここまでは一緒です。

少し注意しないといけない点があります。

人の脳には、ほかと異なるところが重要と思う効果があります。(孤立効果)

そのためいろいろなところにマークしてしまうと、他と違うと思わなくなってしまい脳が重要だと思ってくれなくなってしまいます。

蛍光ペンは本当に重要だと思うところだけにしておけば、アンダーラインよりも脳への刺激が強いので、効果は高くなります。

 

【中学生の勉強法】蛍光ペンとアンダーラインをうまく使う

それでは歴史の織田信長の事業について大事なところを蛍光ペンとアンダーラインで強調してみましょう。

 

1560年、今川義元桶狭間の戦いで破り勢力を広げた。

足利義昭を援助して京都にのぼり,義昭を室町幕府の15 代将軍とした

1573 年には、敵対するようになった義昭を京都から追放し室町幕府をほろぼした。

長篠の戦いでは鉄砲隊を有効に使った戦法で甲斐の武田氏を破った。

琵琶湖(滋賀県)の南岸に安土城を築いた。

商工業の発展を図って,各地の関所を廃止し,座の特権を廃止して,自由な商売を認める楽市・楽座の政策をとった。

また、比叡山延暦寺を焼きうちにしたり、一向一揆をおさえ、大阪の石山本願寺を降伏させるなど、反抗するものには厳しい態度でのぞんだ。

1582 年,中国地方の毛利氏を攻めるために京都に進んだ信長は,家臣であった明智光秀の襲撃を受けて、本能寺で自害した。

いかがでしょうか。

人物名や戦い、政策だけを蛍光ペンで強調し、その説明についてはアンダーラインを引きました。

ノートにまとめるときに誰が何をしたか、その政策はどのような内容かをまとめることができると思います。

何を蛍光ペンにして何をアンダーラインにすればよいかわからないときは、学校の問題集の答えの言葉を蛍光ペンにして、

その言葉を説明している文章をアンダーラインにしてみると良いでしょう。

 

前の章の繰り返しになりますが大事なことなのでもう一度言います。

きちんと覚えるには、アンダーラインやマーカーだけでは不十分です。必ずノートにまとめて見返すことが必要です。

ノートにまとめることを前提に、何をマーカーにして何をアンダーラインにするか自分で工夫してチャレンジしてみてください。

 

中学生の勉強で大切なこと

自分で覚え方を工夫することが、学校の勉強ではとても大事です。

そして工夫するヒントとして、人の脳の特徴や働きを知ることがとても大事です。

今回は2つ紹介しました。

1.たくさんの情報がある中で、重要な情報のみを選んでそれに注意を向ける機能(選択的注意)

2.人の脳には、ほかと異なるところが重要と思う効果(孤立効果)

選択的注意はここが大事と自分が意識することでほかの情報よりも記憶に残りやすい性質です。

孤立効果は他と異なる部分(マーカーなど)があれば勝手に重要と思ってしまう性質です。

人の脳の性質は当然あなたの脳にも当てはまります。

学校の勉強の知識は、内容によっては将来あなたの役に立たないものもあるかもしれません。

しかし、ものの覚え方は一生の財産になります。

もし興味のない科目や範囲があっても、「覚え方を身につけるんだ」と思って取り組んでみましょう。

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