ブログを書いている人はこんな人
私は塾を経営しています。
勉強する順番は苦手科目、得意科目どちらがいいのかたくさん情報があるようで迷っていた生徒がいました。
自分なりの根拠があればどちらから始めても良いと思います。私が指導した際は苦手科目から始めることを勧めました。
記憶の性質で初頭効果、親近効果を利用する方法を共有いたします。
この記事を読んでわかること
- 記憶の性質のうち初頭効果と親近効果がわかります。
- 初頭効果と親近効果で気を付ける点についても解説します。
苦手科目と得意科目どちらを先に勉強すると良いか
苦手科目は初頭効果の記憶力を利用しよう
初頭効果とは勉強の始めのほうが印象に残る現象のことを言います。
勉強を始める前の情報が少ないため、その後の勉強中に何度も思い出し長期記憶に残りやすいと言われています。
初頭効果は良くも悪くもその後まで印象を引きずります。
無意識のうちに他の記憶と結び付けたり、思い出す作業を脳が行うためです。
苦手科目から始めたときに、難しい問題をやってしまうと『やっぱりダメだ』という記憶を引きずる恐れがあります。
そのため苦手科目の中でも暗記や計算などのように
- すぐにできる
- 簡単にできる
ことをやってみましょう。
苦手科目でも『これならできる』という良い印象のまま終わらせて、他の科目へ移りましょう。
苦手克服の勉強法と、長期記憶に残りやすい初頭効果を併用することで効果は倍増します。
苦手克服の勉強法についてはリンク先に詳しく書いてあります。
英語苦手だからあとでやろう あっ もう時間だから英語できなかった まあ明日やればいいか 苦手科目は毎日勉強したほうが良いよ 苦手科目って勉強する気にならないですよね。でも苦手科目こそ毎日やる[…]
簡単に説明すると、苦手科目は暗記や計算など簡単にできるものを5分程度毎日勉強するという内容です。
得意科目は親近効果を使ってさらなるレベルアップを目指そう
親近効果とは勉強の終わりの方をよく覚えている現象のことを言います。
人は時間がたつごとにどんどん忘れてしまいます。そのため終わりの方はまだ忘れずに覚えている状態にあります。
そのあとに余計な情報を入れなければ、寝ている間に記憶を定着させようと脳が働いてくれます。
応用問題は、すぐに答えにたどりつくのではなく
- ○○だから△△である
- ◇◇の公式を使って出た答えを△△の式に代入して答えを出す
のように根拠や手順が必要なものです。
答えの前にも理解することがあるのが特徴です。
得意科目なら興味があるので苦にせず最後まで頑張れますが、
苦手科目の場合は飽きてしまったり、あきらめてしまう可能性もあります。
そうすると親近効果以前に理解できないまま勉強が終わってしまいます。
悪い印象の多くは睡眠によって忘れるようにできているので、悪い印象のまま終わってしまうと勉強内容もあまり覚えていない状態になってしまいます。
苦手克服と同じように良い印象のまま勉強を終わらせることが記憶するには良いのです。
勉強の始める順番をまとめると
- 勉強の始めは暗記や計算のようなパッと思い出す必要があるもの
- 勉強の後半は応用問題のように理解するのに何段階か必要なもの
このように勉強内容の特徴にあわせて、初頭効果、親近効果という記憶力の『おいしいところ』をうまく使って勉強してみましょう。