- 今日も先生に注意された
- なんかやな感じだなぁ。
- 先生の機嫌が悪かったのかな?
先生にも考えがあって怒ったり注意したりしていると思いますよ(たぶん)
この記事でわかること
- 学校の先生の注意やアドバイスはフィードバックであること
- いやなことを言われた時にどう思うとよいかわかる
- 自分の気持ちをコントロールするための練習方法がわかる
ブログを書いている人はこんな人
私は塾を経営していて、心理学的にやる気の出る指導をするようになってから、生徒の合格実績が向上しました。
開業2年目以降は9割の生徒が第1志望を合格しています。
この記事では先生の役割とフィードバックについて共有させていただきます。
参考図書はアーリック・ボーサー著 『Learn Better』(アメリカamazon2017年ベストサイエンス書)です。
先生があなたに対して注意したりアドバイスをするのはフィードバックというものです。
フィードバックは成長には欠かせない要素です。
なぜフィードバックをすると成長するか解説します。
先生からのフィードバックをうまく利用して成長してほしいです。
もちろん先生も完ぺきな人ではないのですから、すべてが素晴らしいフィードバックとは限りません。
厳しい先生、優しい先生いろいろな先生がいます。
時には厳しいことを言われるかもしれません。
そんなどの時にどう受け取ればよいかについても解説します。
先生の役割は生徒にフィードバックすること
フィードバックとは何か行動したあとに
- 正しくできたか
- ミスはなかったか
- もっとうまくいく方法はないか
のように振り返ることを言います。
勉強でも使いますし、部活や趣味や遊びにも使うことができます。
自分自身を観察するモニタリング
カナダの医師の例があります。
その医師は手術中に起きたミスをすべて書き出していました。
大きなミスだけではなく、細かいミスまですべてを書き出したそうです。
- チューブを落としてしまったり
- スポンジを置く場所を間違えたり
- 看護師とのやり取りのちょっとした行き違い
こういった細かなミスを書くことで自分の失敗を観察したそうです。
その結果手術の事故が半減したそうです。
自分の失敗を観察することで、
- なぜ失敗してしまうか考えた
- もっと良くしようと考えた
この2つによって事故への意識が高くなったそうです。
自分自身のミスを記録することでもっと良くしようという行動をモニタリングといいます。
モニタリングの欠点とそれを補うフィードバック
モニタリングは自分自身を振り返って行うものです。
しかし自分に見えないところはモニタリングできないのが欠点です。
それを補うには、他の人(例えば先生)に見てもらうことです。
自分の気づいていないところを指摘してもらうことでモニタリングよりも、もっと高い効果を得ることができます。
これをフィードバックといいます。
(モニタリングのことをフィードバックと言ったりしますが、この記事ではわかりやすくするため
- 自分自身を観察することをモニタリング
- 先生が自分の気づかないところを指摘するものをフィードバック
とします。)
先生のフィードバックをうまく利用しよう
学校ならフィードバックの役割を一番多く果たしてくれるのは先生です。
厳しく注意されたり、アドバイスをしてくれるのは先生のフィードバックということです。
フィードバックの問題点
効果が高いならフィードバックだけでよくない?
残念ながらフィードバックにもいくつか問題点があります。
- 的を絞ったものか
- 良いフィードバックでも具体的に何をすべきかまでは教えてくれない
- ちょっと心にグサッとくるときがある
この3つです。一つずつ解説していきます。
的を絞ったものか
先生のフィードバックだけになってしまうと、それが本当に自分のためのものかわからなくなってしまいます。
先生は完ぺきではありません。
あなたのことをすべて知っているわけではないですよね。
ですから100%完ぺきなフィードバックを期待するのはかわいそうです。
- 基本はモニタリングで自分自身を観察する
- フィードバックで自分が気付かないところだけありがたく聞く
このように使い分けるとよいでしょう。
良いフィードバックでも具体的に何をすべきかまでは教えてくれない
自分が気付かない、ためになるフィードバックを先生からもらったとしても
次はどのように良くしていくかは自分で考えないといけません。
先生によっては方法手順まで事細かく教えてくれるかもしれません。
しかし自分で考えて実行しない限り成長しません。
方法手順まで教えてもらったとしても自分なりに考えてアレンジしてみましょう。
ちょっと心にグサッとくるときがある
基本的に間違ってしまったりミスしてしまったりしたときにフィードバックをしてくれるので
- 『そんな言い方しなくてもいいのに』
- 『怒られた』
- 『こんなミスをしてしまうなんて自分がいやだな』
のようなマイナスの感情を抱いてしまいます。
自分の気持ちをコントロールすることでマイナスの感情を和らげるようにしましょう。
自分の気持ちをコントロールする方法
- 悲しい
- 怖い
- つらい
などの感情をストレートに感じてしまうと、
- やる気がなくなる
- 心が傷つく
のようにいいことがありません。
そこで気持ちのコントロール方法を身に着けていきましょう。
- 今自分は悲しいと思っている
- 今自分は怖いと思っている
- 今自分はつらいと思っている
のように『今自分は〇〇だと思っている』というように考えてみましょう。
といってもネガティブなことを言われて、今すぐにこのように思うことはできないと思います。
そこで日頃の生活で練習する方法を紹介します。
自分の気持ちをコントロールする練習方法
1.おいしそうなケーキが目の前にある時
『いま私はこのおいしいケーキを食べたいと思っている』
2.遊びに行きたいとき
『今自分はやらないといけない宿題を後回しにして遊びに行きたいと思っている』
のようにポジティブな気持ちで自分がどう思っているか観察してみましょう。
この練習をすることでだんだん自分の気持ちを客観的に見ることができるようになります。
客観的に自分の気持ちを見れるようになると、自分の気持ちをコントロールできるようになります。
先生のフィードバックを自分の気持ちをコントロールして聞くことができるようになれば一人前です。
気持ちのコントロール練習方法(上級編)
もし〇〇だったら◇◇しようというように考えます。
遊びたい 勉強したくないという気持ちの場合
もし今勉強をすれば、後はずっと遊べる
のように〇〇すればご褒美があるというような形で自分の気持ちをコントロールしてみましょう。
したくないけどやらないといけないことをきちんと受け止めたうえで、ご褒美を設定することでやる気を高めることができます。
気持ちのコントロールについては自分の中で明確なルールを持っていると良いです。
明日から
- 今自分は〇〇と思っている
- もし〇〇だったら◇◇しよう
この二つを自分のルールとして使ってみてください。
そして自分の気持ちをコントロールできる大人に成長してください。
勉強まとめ
自分自身のミスに向き合うモニタリング
先生などに自分の気づかないところを指摘してもらうフィードバックの両方を使い自分を成長させよう
良いフィードバックでも次に何をするかは自分で考えなければ成長しない
フィードバックで嫌な気持ちになっても自分の気持ちをコントロールして受け止めよう
自分の気持ちをコントロールするために
- 今自分は〇〇と思っている
- もし〇〇だったら◇◇しよう
の2つのルールを使って練習しよう