注目キーワード

集中力が続く人は自己イメージを持っている

どうして友達と比べて自分は集中力が続かないんだろう

ずっと集中できる人は何が違うの?

自分ももっと長い時間集中していたい!

このような疑問にお答えします。

 

この記事を読むことで

  • 集中が続く人には『自分は集中できる人間だ』という自己イメージがあることがわかります。
  • 勉強や集中に関する自己イメージを育てていけば、集中力を持続できるようになれます。
  • 自己イメージをつくる方法についても解説します。

 

なぜ集中が続くか結論から言うと

集中が続く人は自分自身のことを『集中できる人』、『集中が続く人』と思っています。

『自分自身をどういう人だと思っているか』ということを自己イメージと言います。

集中が続く人は『自分は集中が続く人間だ 』という自己イメージがあるということです。

こちらの記事で集中力を高めるトレーニングを紹介しましたが、

関連記事

勉強始められるようになったけど、すぐに飽きてしまうなんで勉強に集中できないんだろう勉強に集中する方法を知りたい!   こんな疑問にお答えします。 集中力が低いのは脳の仕組みによるところが大きいです。 脳の仕[…]

 

最終的には自己イメージを

  • 『自分は集中できる人』
  • 『自分は勉強ができる人』

のように思えるようになることを目指していきましょう。

 

 なぜ自己イメージで集中が続くか

  • 『自分は集中力のある人間だ』
  • 『自分は集中が続く人間だ』

のような認識を持てるようになると集中力が続くようになります。

 

理由はイソップ寓話の酸っぱい葡萄という話を例にして解説します。

お腹を空かせたキツネは、おいしそうなブドウを見つけた。

食べようとして懸命に跳び上がるが、高い所にあって届かない。

何度跳んでも届かなかったので、キツネは、怒りと悔しさから

「どうせこんなブドウは酸っぱくてまずいだろう。誰が食べてやるものか」

と負け惜しみを言って去っていった。

 

キツネは『ジャンプ力に自信のある自分』という自己イメージがありました。

おいしそうなブドウを食べたかったのですが、

ジャンプしても届かない現実から目をそらすために、

おいしそうと思っていたブドウを酸っぱくてまずいものと無意識に思い込もうとしています。

 

このキツネの心の動きを『認知的不協和』と言います。

簡単に言うと、自己イメージと違うことが起きるといやな気分になるので、

そうならないように自分の行動を変えることです。

このキツネの場合はジャンプ力に自信があったのに

届かないため、いやな気分になってしまいました。

そのため、このブドウはまずいと思い込んでその場から去るという行動をとったのです。

 

『自分は集中力のある人間だ』と自己イメージを持っていたらどうでしょうか?

勉強の途中でお菓子が食べたくなったりして集中力が途切れそうになっってしまたら

自己イメージと違う行動になるかもしれないと思ってしまいます。

いやな気分になりたくないので、無意識のうちにもう一度気合を入れなおして

もう一度集中することができるのです。

これが集中が続いているように見える理由です。

 

どんな人にも集中を途切れさせる誘惑はあります。

自己イメージがない人は我慢するたびにつかれてしまいますが、

自己イメージがある人は自動的に集中しなおすことができているので疲れずに誘惑を断ち切ることができるのです。 

 

勉強の集中に役立つ自己イメージの作り方

ここでは『集中力がある人間だ』『集中力が続く人間だ』と思えるような自己イメージの作り方を説明していきます。

集中力の高い人を思い描く

集中力が高いと思っている人を思い浮かべてから勉強してみましょう。

テレビに出ている有名人でもいいですし、友達でもいいです。

自分が心からそう思っている人ならだれでも大丈夫です。

これは次のような実験結果からそのように言われています。

  • 優秀な大学教授のイメージを頭に刷り込まれた学生は、テストの点数が良くなった
  • 一流アスリートのイメージを思い浮かべた人は、運動テストの成績が上がった
  • 天才数学者を思い浮かべた人は、数学の点数が上った
  • 優しい人を思い浮かべた人は、他人への親切な行動が増えた

人は思い浮かべた人のイメージに沿った行動をとりやすくなるのです。

 

『ひとりごと』を言って集中を続ける

『ひとりごと』は集中力に使うことができます。

どんな『ひとりごと』でも良いというわけではないです。

 

難しくなって投げ出したくなったときは

  • 『このページのポイントは何だ?』
  • 『この問題でわからないところはどこだ?』

のような自分自身に質問する形が良いです。

 

集中力が切れそうなときは

  • 『あと5分だけ続けよう!』
  • 『あと1ページだけやるぞ!』

のように具体的な行動を『ひとりごと』でつぶやいて自分を励ますと良いです。

 

頭の中だけで思うよりも声に出したほうが自分の心の深いところまで届きます。

 

集中力の伝染を利用する

心理学では昔から集中力は伝染する現象が確認されています。

 

学生二人一組のペアを組ませて集中力を図るゲームをさせたところ、

一人の集中力が上がるともう一人の集中力も上がったそうです。

 

どうしてそうなるかはまだ解明されていませんが、

いろいろな状況でこの集中力の伝染が起こるという結果が出ています。

 

集中力の高い友達と一緒に勉強すれば、

この集中力の伝染によって自分も集中力が高まる期待が持てます。

 

自己イメージはすぐにできるものではない

先ほどの章で挙げた3つの練習の最終目標は

  • 『自分は集中力がある人間だ』
  • 『自分は集中が続く人間だ』

という自己イメージをしっかり持つことです。

3つの練習を試してみて、自分のイメージを少しずつ作り上げていきましょう。

自己イメージはすぐにはできるものではありません。

しかし、一度自己イメージが出来上がれば、あなたの友達のような集中が続く人になることができます。

 

まとめ

集中が続く人は『自分は集中が続く人間だ』のような自己イメージがある

自己イメージがあると、集中力が切れそうなときに意識せずにもう一度気合を入れて集中しなおすことができる

自己イメージを作っていく方法

  • 自分が心から集中力が高いと思っている人をイメージする
  • 自分の集中が切れそうなときに効果的な『ひとりごと』をいう
  • 集中力の高い人と一緒に勉強する

確固たる自己イメージを作るには時間がかかる

 

勉強法 集中力を鍛える

成績の良い人はなぜ少しの勉強ですぐに覚えられるのか
最新情報をチェックしよう!