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目標達成に必要な2つの思考

  • 2020年10月21日
  • 2020年10月21日
  • 勉強法
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受験勉強のように長い期間頑張るには2つの思考が必要です。

  • なぜ?と考えるwhyの思考
  • なに?と考えるwhatの思考

例えば、『受験勉強頑張ろう!』と張り切って計画を立ててみたけど続かない・・・みたいなことがあります。

頑張ろうと思っても続かない場合はwhyの思考が足りません。

『受験だから頑張らないといけない!』けどなかなか始められない場合はwhatの思考が足りません。

この2つの思考をうまく使いこなしていくことが受験勉強のような長い期間頑張るために必要なのです。

この記事ではその2つの思考について解説します。

 

『なぜ?』その行動をするのか

『なぜ?』その行動をするのか

whyは『なぜ?』ですよね。

例えば受験勉強なら、『なぜ?』受験勉強をするのかということを真剣に考えた人と、そうでない人では大きな差がつきます。

例えば受験勉強なら、『なぜ?』受験勉強をするのかということを真剣に考えた人と、真剣に考えなかった人では大きな差がつきます。

『なぜ?』と考えることで、受験勉強を頑張った結果何を得られるのか『メリット』を考えることができます。

受験勉強を頑張った先に得られるメリットが明確になっていると、次の4つの良い影響が出ます。

  • 小さな行動にも理由をつける
  • 衝動的な行動が減る
  • 他の人の意見に左右されにくくなる
  • 計画を立てようという意欲がわく

この4つのメリットを解説していきます。

小さな行動にも理由をつけられる

  • 毎日100個の英単語めんどくさい
  • 読解練習大変だ

このような一つ一つの勉強だけを見てしまうと大変そうで手を出しずらくなります。

こんなときに『なぜ?』の思考が役に立ちます。

『なぜ?』その行動をするのかと考えると行きつくのが『メリット』です。人は『メリット』のないことをしません。その『メリット』がすぐ手に入るか、時間がかかるかの違いだけです。

受験勉強をして志望校に合格することで、自分にとってどんな『メリット』があるのか真剣に考えていると、一つ一つの小さな行動も、最終的には自分に『メリット』のあることなんだと思うことができます。

それがモチベーションとなり勉強が続くようになります。

衝動的な行動が減る

  • 『今日は気が乗らないから予備校休んじゃお』
  • 『思いついた!今日は目いっぱい遊んで明日頑張ろう!』

人は『メリット』が無い行動をとりません。衝動的な行動のように見えますが、勉強を休むことによる休息が『メリット』として見えているので休もうとしているだけなのです。

もし『なぜ?』の思考で志望校に合格したときの『メリット』が明確になっていたら、休息と合格のメリットを比べることができます。

『すぐに得られるメリット Vs 時間はかかるが大きなメリット+意志力』

この2つで比べて強い方を選びます。

『時間はかかるが大きなメリット』が明確でなければ『すぐに得られるメリット』を選びます。

衝動的な行動というのはこのような仕組みで起きるのです。

他の人の意見に左右されにくくなる

他の人の意見に左右されにくくなるというのも、衝動的な行動をおさえる仕組みと同じです。

『時間はかかるが大きなメリット+意志力』に打ち勝つような意見がない限りは自分のメリットを優先して行動できます。

計画を立てようという意欲がわく

頑張り続けることで得られるメリットが大きく、明確になっていると本気で『ほしい!』『そうなりたい!』と思えるようになります。

そうなると、どうすれば実現できるか?という考えに移行していきます。

この『どうすれば実現できるか』というのを真剣に考えると計画や手順になります。

この計画や手順というのは『なぜ?』の思考ではなく『なに?』の思考になります。

          

『なに?』が必要か、『どうやって?』進めるか

『なに?』が必要か、『どうやって?』進めるか

予備校や塾で教えてくれる志望校の対策や、志望校合格へのロードマップなどはこの『なに?』や『どうやって?』の思考から来ています。

予備校や塾の先生は、志望校の合格に『なに?』が必要か、『どうやって?』進めるかを真剣に考えてそれを生徒に提案します。

しかし生徒の中には、授業内容にしか興味を持たずロードマップに見向きもせず進め方は他人任せにしてしまっている生徒もいます。

そういった生徒のほとんどは伸び悩みます。

なぜなら『なに?』『どうやって?』の思考は次のようなメリットがあり、それがわかっていないとメリットをフル活用できないからです。

  • 難しく複雑な範囲を理解できる
  • 目の前の一つのことに集中できる
  • 行動の先延ばしを防ぐ

3つのメリットを解説していきます。

難しく複雑な範囲を理解できる

私の塾で問い合わせが多いのが、高校になって英語の勉強につまづいたという内容です。

ある生徒の場合、話を聞いてみると実は中2くらいから理解があいまいになっていて、それでもテストの点数はそれほど下がらなかったからそのままにしていたと言います。

実際に授業をしてみると、品詞の理解が浅く、品詞の言葉は知っているけど使いこなせていない状態でした。

英語というと『発音』や、『英単語』を覚える、例文から『文法』の形を覚えることに目が向きがちですが、仕組みを覚えるには『品詞』の理解が必要です。

品詞は文法を理解するために必要な知識です。その品詞のことを知らなければ文法は理解できません。そして文法がわからなければ、その後の英文解釈、長文読解を勉強しても意味が分からないままです。

難しく複雑な課題というのはこのような一つ一つの知識のパーツがそろって初めて取り組むことができます。

英語を理解するのに『なに?』が必要で、『どうやって?』身につけるのかという部分に興味を持つことで、複雑な課題に対応する知識のパーツを集めて組み立てることができるのです。

パーツを集めて組み立てる手順がロードマップや計画です。

ここを真剣に考えずに、先生や、予備校、塾に任せっぱなしにすると理解ができない結果になってしまいます。

目の前の一つのことに集中できる

合格につながるロードマップや計画をきちんと理解して進めていくと大きなメリットがあります。

それは、今日することが一つに絞られるということです。

合格につながるロードマップや計画の順番を変えて先回りしてもつまづいてしまうことがわかっているから、決めた順番通りに勉強を進めるのが一番良いことがわかります。

今日やることを一つにしぼるメリットは2つあります。

  • 集中力が高まる
  • 達成感を得られる

集中というのは目の前の一つのことに取り組むことを言います。

シングルタスクと言って目の前の一つのことに集中すると、集中力、記憶力、理解力が大幅に上昇します。

『あっ英単語もやろっかな』とか『国語もやっておこうかな』のようなことが頭の片隅にあるとシングルタスクでなくなってしまい、勉強の効率が落ちてしまいます。

『今日するべきことをクリアすれば合格できる』という確信があれば、勉強が終わった後に達成感を感じることができます。

達成感は次の日の勉強のモチベーションにつながるので、長い期間頑張り続けるには日々達成感を感じながら進めていくことが大切です。

行動の先延ばしを防ぐ

目の前の一つのことに集中できるメリットで説明したように、『今日するべきことをクリアすれば合格できる』と思っていると、逆に『今日中にやらないといけない』とも考えるようになります。

そうすると行動の先延ばしをしずらくなり、ほかのことよりも優先して勉強に取り組むことができます。

 先延ばしの原因と直し方の記事で先延ばしについて詳しく解説しています。      

『なぜ?』と『なに?』が欠けている例

『なぜ?』と『なに?』が欠けている例

『なぜ?』と『なに?』はものごとを進めていく上で両方とも必要です。どちらかが欠けている場合はうまくいかなかったり、続かなかったりします。

『なに?』が無い場合

『なぜ?』と考えていくとメリットにつながり、それが意欲、モチベーションになって行動を起こすことができます。

行動を起こさなければ、何も変わらないので『なぜ?』を考えるのはとても大事です。でも『なぜ?』だけで止まってしまう人も多いです。

『なぜ?』だけで止まってしまう人はメリットばかりに目が行ってしまっています。

受験の場合だったら、本当に合格できるのか、どうすれば合格できるか具体的な達成可能性を考えていません。

受験勉強で基礎ばかりやっている生徒はこの『なぜ?』で止まっている場合が多いです。

応用や複雑な範囲の場合は『なに?』のところで説明したように一つ一つ知識のパーツを集めて組み立てることが必要です。

このような時間がかかり根気のいる作業をロードマップや計画のような設計図無しに挑戦すれば必ず挫折します。

やる気はあるのに、基本問題までで、応用や複雑な範囲を苦手としている生徒は学力が無い、頭が悪いのではありません。『なに?』の思考を軽視しているのです。

『なぜ?』が無い場合

『なぜ?』が無い場合、そもそも行動に移すことに大きなエネルギーを使ってしまいます。

『なぜ?』の思考でメリットを見出していると、自律的なモチベーションを獲得できます。

モチベーションは自律性で種類を分けることができます。義務感や強制などのように自律性が低い場合、常に外部からモチベーションを高めてもらわないと維持できません。

『なぜ?』の思考で得たモチベーションはもっと自律性が高く、自分でモチベーションを高めることができるので長い期間頑張り続けることが可能になります。

勉強のモチベーションとやる気のまとめの記事でモチベーションについて詳しく解説しています。

予備校や塾で、難しい課題に対してどう取り組むかロードマップや計画を示してくれます。

それを読むと自分にもできそうだと思えてきます。そのときはモチベーションが高まりますが、根気のいる作業が続くとモチベーションは枯渇し続かなくなります。

『なぜ?』からくるモチベーションを使うことができないので、自分の意志力に頼る必要があるからです。

      

『なぜ?』と『なに?』を意識しよう

『なぜ?』と『なに?』を意識しよう

心理学者のジョン・ウイリアム・アトキンソンは期待価値理論を提唱しました。

その内容をざっくり説明すると、成功する見込み(期待)と成功によって得られるもの(価値)の兼ね合いによって人は行動に移すことができるという理論です。

期待✖️価値=行動というわけです。

期待が『なに?』で価値を『なぜ?』に当てはめて考えれば良いのがわかると思います。

しかし普通の人はどちらかにかたよります。

例えば、魅力的な目標があったら、メリットばかりに目がいってしまい中途半端な結果で終わってしまいます。

思いがけないチャンスが巡ってきたときに、『なに?』に目がいきすぎてチャンスを逃してしまったりします。

このようになるのは原因があり、『なぜ?』の思考は長期的な目標に向いていて、『なに?』の思考は短期的な目標に向いているからです。

ですから物事を始めるときや何か予定を立てるときは自分は『なぜ?』ばかり考えていないか『なに?』ばかり考えていないかを意識するようにしましょう。

 

『なぜ?』から考えることは大人になるほど重要になります。     

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