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二重符号化を利用した記憶法

 

この記事では二重符号化を使った記憶方法を解説します

 

二重符号化とは 

脳が記憶する機能は次の2つがあります。

  • 言葉や意味で覚える機能(言語情報)
  • 見たイメージで覚える機能(非言語情報)

この言語情報と非言語情報の2つを重ねて記憶処理を行うことを二重符号化と言います。

言葉と絵で覚えると、仮に言葉で覚えたほう(言語情報)を忘れてしまったとしても絵のほう(非言語情報)で思い出せるようになります。

つまり忘れにくくなります。

これは脳のワーキングメモリと言われるところで

  • 言葉と音=音韻ループ
  • 絵などのイメージ=視空間スケッチパッド

と言われる部分で処理を行っているからです。

ワーキングメモリについては作業記憶(ワーキングメモリ)とはという記事で解説しています。

二重符号化の特性から、アラン・パイヴィオという人は二重符号化理論を提唱しました。

二重符号化理論では、視覚的情報と口頭情報の両方が情報の表現に使用されていると仮定しています。

情報を呼び出すときは、視覚的符号と口頭符号の両方を使用できます。

刺激を2つの異なる方法で符号化する機能により、刺激が1つの方法でのみ符号化されている場合と比較して、そのアイテムを覚えている可能性が高くなります。

Dual-coding theory postulates that both visual and verbal information is used to represent information.

Both visual and verbal codes can be used when recalling information

The ability to code a stimulus two different ways increases the chance of remembering that item compared to if the stimulus was only coded one way.

ウィキペディア(英)二重符号化理論 より

 

二重符号化で記憶するには

ズバリ、絵と一緒に覚えましょう!

次の章では基本編と応用編に分けて具体的にどのようにして覚えればよいか例をあげていきます。 

 

二重符号化を使った例 基本編

イメージで覚える勉強方法 基本編

初めて英語を習ったとき、英単語の説明に絵がついていませんでしたか?

これは英単語と絵のイメージを使って覚えるために絵が描いてあります。

日本語の場合、リンゴという言葉を聞けばリンゴの絵も思い浮かべることができますよね。

逆にスーパーでりんごを見たら、リンゴという言葉が思い浮かびますよね。

これと同じようにリンゴを見てこれはappleだと覚えていきます。またappleという単語を見たらリンゴのイメージを思い浮かべてみましょう。

こうすると、リンゴ⇒🍏⇒appleというように覚えることができます。

まずは英単語でやってみましょう。

学校の教科書では、はじめのころは教科書に絵がついていますが、だんだん絵が無くなっていきます。

英単語が覚えにくいようでしたら自分で絵や写真を用意して一緒に覚えてみてください。

この覚え方で気を付ける点は

絵をみてイメージできないといけません。

そのためはじめは知っている絵(飛行機や電車など)と英単語を組み合わせて覚えてみましょう。

これはtrain

これはplane

まずはこの初級編を練習していきましょう。

 

二重符号化を使った例 応用編 

イメージで覚える勉強方法 応用編

初級編に慣れてきたら、だんだん絵に意味を持たせる練習をしてみましょう。

「絵に意味を持たせる」といきなり言われても何のことかわからないと思います。

例えば、電車でも緑色の電車なら山手線のように思い浮かぶ言葉が変わってきますよね。

そして緑の電車は山手線だけではなく、常磐線や川越線も緑のラインが入っています。

つまりその人によって絵の持っている意味が異なっています。

絵(イメージ)というのはその人その人で自分なりの意味をつけて理解しているのです。

絵+特徴=意味づけされたイメージ

絵に意味をつける公式です

絵に意味をつけるにはその絵の特徴が必要です。

例えば先ほどの電車の例なら電車という絵に緑のラインという特徴があります。

この特徴に意味をつけることができます。

つまり、緑のライン=山手線という感じで意味付けされます。

この意味をつけることができれば、英単語の名詞(apple、dogなど)のような単純なもの以外でも覚えることができ、さらに深く理解できるようになります。

ここでは中学生で習う範囲でイメージ付けしておいた方が良いところを例として挙げます。

関数のグラフ+双曲線=反比例

これは反比例のグラフです。

双曲線が特徴ですよね。双曲線のグラフのイメージを反比例と覚えておくと、問題のフラフで双曲線が出たときに反比例がすぐに思い浮かぶようになります。

 

関数のグラフ+右下がりの直線=aはマイナス

これは1次関数のグラフです。

直線が右上がり、右下がりでy=ax+bのaの値が0より大きいか小さいかがわかります。

このグラフなら右下がりなのでaの値はマイナスのはずです。

イメージで覚えるなら直線が右下がりグラフならa=マイナスになるというようにグラフのイメージを覚えておきましょう。

 

次は三角形の合同条件です。

合同条件は証明問題の記述で書かないといけないので、言葉は皆さん頑張って覚えたと思います。

  • 3つの辺がそれぞれ等しい
  • 2つの辺とその間の角がそれぞれ等しい
  • 1つの辺とその両端の角がそれぞれ等しい

の3つですよね。

これらは言葉だけで覚えても問題を解くときに苦戦してしまいます。

なぜなら、証明問題は図を見て考えないといけないからです。

図を見て合同条件が出てくるようにしないと何を証明したらよいかわからなくなってしまいます。(または時間がかかりすぎてしまいます)

図で位置関係の特徴をイメージして、合同条件の言葉も覚えていく方が良いです。

※図では3つの辺がそれぞれ等しいは省略しました。

これも同じように図のイメージも覚えておくことが証明問題を解くには欠かせません。

この他にも平行四辺形になる条件や相似条件なども自分なりに図を書いて覚えてみましょう!

今回は数学で意味付けしないといけないものがあったので例としてあげました。

ほかにも理科の実験や社会の地理や歴史でも使うことができます。

実験の図や地図、社会の資料集の絵や写真の特徴を

自分なりにとらえて意味付けをしてみましょう。

まとめ

言葉と絵のイメージは別の場所で覚えているので、一緒に覚えると忘れにくくなります。

はじめは簡単なリンゴや犬などのスペルを覚えるときに絵を見ながら覚えてみましょう。

それができるようになったら、絵や写真の特徴に意味をつけて覚えてみましょう。

とくにこの記事で挙げた数学に関してはこの覚え方をしておくと理解が深まります。

理科や社会などの図や写真が多い科目は積極的に使っていきましょう。

心理学で使う記憶法は他にもあります。

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