前勉強してたとき、あっという間に時間がたってた
周りのことが気にならないくらい集中できることってあるの?
あるなら自分でできるようにならないかなぁ
時間がたつことも忘れてずっと集中状態になることをフローと言います。
心理学者のミハイ・チクセントミハイという人が提唱しました。
- 部活の練習
- ゲーム
などをやっていていつの間にか時間が過ぎていた経験はあると思います。
勉強でもその状態になることができます。
それには勉強の進め方と楽しむ気持ちが必要です。
ブログを書いている人はこんな人
私は塾を経営していて、心理学や脳科学的に研究された集中力が高まる方法の指導をするようになってから、生徒の合格実績が向上しました。
開業2年目以降は9割の生徒が第1志望を合格しています。
この記事ではその中の一つドーパミンとエンドルフィンという脳内物質が作用するフロー状態を利用した勉強方法について共有させていただきます。
参考図書は樺沢紫苑著 『脳を最適化すると能力は2倍になる』です。
■結論
やる気や集中力を高めるドーパミンという物質をうまくコントロールすると、良いサイクルで集中力が続きます。
しかしドーパミンはずっと出続けるわけではなく、GABAという脳内物質によって抑えられてしまいます。
このGABAの力を抑えて、さらに高い集中力を続けるにはエンドルフィンという脳内物質を出すことが必要です。
この記事では具体例をあげて超集中状態(フロー)になる方法を解説します。
ドーパミンを活用した集中力のあげ方について、この記事を読んでからこの先を読むと理解が深まります。
計画を立てるけどいつも計画通りにいかない勉強の計画はどうやってうまく作れるの?いい計画を立てられるようになりたい。 この記事を読むことで やる気が出てや集中力が高くなる計画の立て方があります。脳にあるドーパミンと[…]
超集中状態(フロー)とは
勉強で集中しているなら
- 時間感覚がなくなる
- 他のものが目に入らない
このような感覚になります。
このフロー状態になるには
- 目の前で取り組んでいるものに集中している
- その取り組みは達成可能だとわかっている
- 目標がはっきりしており理解している
- 今の状態を理解しコントロールできている
- この勉強は自分にとって価値があると思っている
- 間違えたら修正して次でなおすことができる
このようなことが自然とできるようになっていると超集中状態(フロー)になります。
超集中状態(フロー)になるための具体的なステップ
勉強の大目標、小目標を決める
大目標は
- 定期テストの点数 10点あげる
- 志望校に向けて5教科で100点あげる
など目に見えてわかる具体的な数字にしましょう。
小目標はそのために何をするかです。
もし大目標が5教科で100点アップなら、
小目標
- 国語20点アップ
- 数学20点アップ
- 英語20点アップ
- 理科20点アップ
- 社会20点アップ
のように分けることができます。
さらに国語20点アップを細かくできます。
- 漢字10点アップ
- 文法5点アップ
- 読解5点アップ
他の科目も同様に細かく分けると、具体的に何を勉強すればよいかわかります。
- 漢字10点アップのために漢字を30個暗記する
- 文法を5点あげるために5段活用を暗記する
わかるまで細かく数字の目標を分けることがポイントです。
今日の勉強でやることをリスト化し書き出す
たくさんある小目標のなかで今日達成するものをどのように勉強するか考えましょう。
今日は何をするか小目標から今日やることのリストを作ります
- 漢字30個暗記する
- 文法の5段活用を暗記する
この小目標を達成するために実際に勉強する時間と行動を具体的に書き出しましょう。
『今日は1時間勉強しよう』はだめです。
例のように具体的に書くことが大事です。
自分が勉強している姿を想像できるまで細かく分けて書いてみましょう。
- 20:00~20:10 教科書で今日覚える漢字の1~30までを読み込む
- 20:10~20:20 教科書を閉じてノートに覚えた漢字を書いて確認する
- 20:20~20:25 覚えていなかった漢字は教科書にチェックを入れておく
- 20:25~20:35 教科書にチェックを入れた漢字のみもう一度ノートに書いてみる
- 20:35~・・・
このように漢字を暗記するにしても
- 使う道具
- 覚える量
- 覚え方
- 使う時間
をはっきりさせ具体的に何をするか書き出しましょう。
具体的にすればするほど達成への期待からドーパミン(やる気と集中力)が出ます。
そして一つ一つのアクションを達成するとさらにドーパミンが出てより集中できます。
リストは一つ達成するごとにチェック印をつけてどこまで進んでいるか確認しましょう。
目標設定の注意点
注意点は2つです
- 書き出すこと
- 時間をかけること
目標は必ず紙に書くことです。
- 大目標
- 小目標
- その日にすることのリスト
頭の中で考えているだけでは前に進みません。
書きだすことによって、不足しているところに気が付くという良いこともあります。
目標の設定からリストまで時間をかける
目標やリストはとにかく細かくすることです。
細かく分ければ分けるほどその目標は実現できます。
細かく分けるために一つ一つの作業を思い浮かべながらおこなうため、リストを作るまでに時間がかかります。
ここに時間をかけなければ、
- 効率が悪い
- やる気が出ない
- 集中できない
状態になります。
ですから時間をかけてきちんと作りましょう。
超集中状態(フロー)になるための注意点
リストが作り終わったら勉強を進めていきます。
なんとなくやると飽きてしまい集中できなくなるので、
- 覚え方を変える
- 目標よりも短い時間でやってみる
- 覚える数を予定より増やしてみる
など少しアレンジしてみましょう。
実はここまではドーパミンを利用した目標の立て方で紹介した内容と同じです。
やることは一緒なのです。
ただこれを続けていくとエンドルフィンが出て超集中状態(フロー)になります。
理由は、ドーパミンがいっぱい出てしまうと脳がGABAという物質を出してドーパミンを抑えようとしてしまいます。
このGABAを抑えるのがエンドルフィンです。
GABAを抑えるためのエンドルフィンを出すには『楽しい』や『達成感』が必要です。
達成感を感じるためには
- やることリストが一つ終わるごとにチェック印を入れる
- やることリストの時間よりすこしだけ早く終わらせてみる
- やることリストよりも少しだけおおめに覚えてみる
このような自分が達成してることの確認や少しのチャレンジが大事です。
エンドルフィンが出てもっともっと続けられるようになり、時間を忘れて集中できるようになります。
エンドルフィンは時間間隔を鈍らせ、幸せを感じる物質です。
エンドルフィンが出ている状態まで勉強をやりこめば、勉強に達成感と楽しさを感じることができます。