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メタ認知的活動ができないと高校に入ってから成績が下がります

  • 高校生になったら中学校の時より成績が下がった
  • 高校のレベルが高いから仕方ないのかな
  • でも同じくらいの学力の人が集まっているはずなのに何で自分だけ成績が伸びないのだろう

こんな疑問にお答えします。

 

この記事を読むと高校生になってから成績が伸びる生徒とそうでない生徒の違いがわかります。

 

まずは結論です

高校生になってから圧倒的に成績が伸びる理由は、高校受験の勉強でメタ認知的活動を利用した勉強ができるようになったからです。

メタ認知的活動とは勉強の質を上げるためには欠かすことのできない重要な要素です。

私の経験上、メタ認知的活動が伸びやすいのは高校受験のように、集中して勉強に取り組む期間です。

この期間に目標や志望校にかかわらず、自分なりに試行錯誤できた生徒は

高校生になって学年トップや定期テストで90点以上を連発するなど、一気に成績が上がります。

高校受験を例に挙げていますが、高校生になってからでも遅くはありません。

今からでも勉強するときに何を考え、何を試行錯誤すればよいか知り実行することが大事です。

 

この記事ではメタ認知的活動について解説します。

勉強でのメタ認知活動の使い方について具体的に説明します。

勉強の時にどう考えながら勉強すればよいかがわかります。

 

高校生の勉強で必須なメタ認知的活動

メタ認知には大きく分けて

  • メタ認知的知識
  • メタ認知的活動

の2つに分かれます。

メタ認知的知識とは次の3つのことです。

  • 人間の特性に関する知識
  • 課題の性質に関する知識
  • 課題を解決する方法

メタ認知的知識についてはこちらの記事で解説しています。

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高校受験におけるメタ認知的知識というのは、

  • 自分の性質を知り(集中するには、覚えるにはどうすればよいか)
  • 受験という課題の性質を知り(どの程度の努力が必要か) 
  • そして合格するための方法(ただ点数を上げるのではなく合格点を取るためにどうするか)

を身につけるものです。

勉強の知識ではなく、メタ認知的知識を身につけることが、真に高校受験で得るべきものです。

 

 

高校生が勉強で使うメタ認知的活動2つ

  • メタ認知的モニタリング
  • メタ認知的コントロール

の2つに分かれます。

メタ認知的モニタリングはさらに4つに分類できます。

  1. 気づき「ここはいまいちわからない」「ここは分かったような気がする」
  2. 予想 「この問題は簡単そう」「この問題は難しそう」
  3. 点検 「この問題の解き方でよいのか」
  4. 評価 「この部分が理解できていない」

 

メタ認知的コントロールは3つに分類できます。

  1. 目標 「この範囲を完璧に理解しよう」
  2. 計画 「簡単なところから始めよう」
  3. 修正 「このやり方でうまくいかなかったから、ほかの方法でチャレンジしよう」

勉強においてメタ認知活動は次のような3段階で使います。

 

次の章では具体的に勉強の時にどのようにメタ認知活動がされているか解説します。

高校生はどう考えながら勉強すればよいか

勉強の事前段階

1.勉強する内容の難しさを評価します。

2.勉強して理解できるか予想します。

3.その予想からどこまで理解するか目標を設定します。

4.段取りや時間配分を計画し、どのように覚えるか理解するか方法を選択します。

勉強中

1.「思ったより難しい」、「意外といける」などの再評価を行います。

2.そして今のままの勉強法でよいのか再点検します。

3.実際勉強してみて初めの予想とズレは無いか確認します

4.ズレが大きければ「今日はこのくらい理解できれば良い」のように目標を修正します。

5.修正した目標をもとに計画を変更します。

6.必要なら勉強法も変えてみます。

 

勉強が終わり確認

1.実際やってみて難しさを評価します。

2.理解できたかどうかその要因を分析します。

3.もう一度同じ範囲か、別の範囲か、次の勉強に向けて目標を再設定します。

4.そして改めて次の計画を立てます。

そしてまた勉強の事前段階に戻り繰り返していきます。

 

これは一つの範囲を勉強するときを例に挙げていますが、

テスト前の勉強や、受験勉強などの長期間にわたる勉強についても、

事前⇒遂行⇒事後段階のメタ認知的活動のサイクルは変わりません。

 

中学生と高校生の違い

中学生までは「難しさへの評価」や「理解できるか予想」などは学校や塾の先生があらかじめ教えてくれたりヒントをくれたりすることが多いです。

なぜなら、ほぼ全員が高校を受験する前提で勉強を教えているので、どの範囲がどの程度の難易度で出題されやすいかわかっているからです。

しかし高校生は違います。

生徒によって進路の選び方がたくさんあるため、生徒ごとに

  • どの科目を勉強すべきか
  • 範囲の広さ
  • 理解の深さ

は変わってきます。

生徒本人が自分の意志でどこまで勉強するかを決めていかないといけないのです。

 

高校生になってからでも遅くはない

高校受験は

  • 半年という長期間
  • 3年分の範囲

という2つの条件があり、メタ認知的知識やメタ認知的活動を育てる良い機会でした。

しかし高校受験のときは学校の先生や塾の先生の言うとおりにしてしまい

あまり成長できていないと感じているなら

高校生の勉強で自分を成長させていきましょう。

 

自分で学習する範囲を決める

学習する範囲がわからない場合は先生や塾の先生に聞きましょう。

その上で、自分でなぜその範囲を勉強しないといけないかスマホでも調べたりして考えてみましょう。

言われたことだけをやるのはダメということです。

学習する範囲を決めたら、自分で

  • どのくらいの難易度なのか
  • 自分に理解できるのか

予想してみましょう。

いきなりやってみてもその予想は外れるかもしれません。

予想や評価は外れたままにせず、なぜ予想が外れたのか振り返るようにしましょう。

少しずつ予想も当たるようになってきてメタ認知的活動をうまく回すことができるようになります。

点検、目標設定、計画、修正についても同じことが言えます。

自分の中で試行錯誤して少しずつこのサイクルを回せるようになってきます。

試行錯誤の回数が多ければ多いほど勉強の質が上がってきます。

 

効率よくしていくにはチェック表を作ったりして、試行錯誤するための道を紙に書くことです。

 

高校に入学できているということは勉強に関する知識は十分あります。

しかしそれだけでは勉強の難易度が上がってしまうとついていけなくなってしまいます。

ぜひメタ認知的活動を鍛えて勉強が難しくなってもついていけるようにしていきましょう。

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