いつも同じ失敗をしているんだけどどうして?
塾に通わせても成績が伸びない
うちの子普通だと思うんだけどやる気がないの?
このような疑問にお答えします。
この記事を読むことで、次のことがわかります。
- 同じ失敗を繰り返してしまう理由
- どう接してあげればよいか
同じ失敗をしないように、自分で考えることができるようになれば
子供の成績はひとつひとつ階段をあがるように伸びていきます。
この記事を読んでうまく子供を導いてあげてください。
この記事の結論は「勉強の振り返りの手伝いをしましょう」です。
勉強の振り返りについて具体的にこの記事については解説しますが、
勉強とはインプット⇒アウトプット⇒フィードバックのサイクルを回す必要があります。
詳しくはこちらのページ
そろそろ子どもも塾に行かせないと 近所の塾でいいのかな 大手のほうがいいのかな 個別?集団?何か選ぶ基準があるといいな こんな悩みにお答えします。 この記事を読むことで よくある集団、個別の比較以外の視[…]
に書いてあるので読んでいない方はまずこちらから読んでみてください
勉強していても同じ失敗してしまう理由
同じ理由で失敗してしまったり、
塾に通っても成績が伸びないのは
子供に勉強の振り返りの習慣がないからです。
振り返りは自分自身の心を操作する作業です。
そのため子供のうちは振り返りを手伝ってあげてください。
そうすることで自己成長につながる考え方が育ちます。
学校で勉強の振り返りは期待できない
通常、学校教育では振り返りの指導が圧倒的に弱いです。
振り返りというのは次のインプット(覚えること)を良くするために行うものです。
学校の授業を聞いたり、教科書を読んだりしてインプットをします。
問題を解く、テストを受けることが学校でのアウトプットです。
テストの結果が良くても悪くても、「なぜ」良かったか、悪かったかを考えることが振り返りです。
学校でテスト勉強後の振り返りを例に挙げると
知識面・・・テストが終わった後にテスト問題の解説の授業がある。
取り組み面・・・勉強の仕方、時間の使い方に対して具体的な指導は無い。
学校や先生が悪いわけではなく、振り返りは一人一人の内面に問いかけるものなので、授業でできないという点が大きいです。
そのため振り返りに関しては
- 自分で気づいて自分なりに行うか、
- 先生のちょっとした一言をもとに自分なりに行うか、
- 友達がやっているのを観察して自分なりに行うか、
- 親や兄弟など身近な人から教わるか
この4つくらいしか身につける方法はありません。
ほとんどが自分で試行錯誤するしかないことがわかります。
振り返りを手伝うことで学習のサイクルを回せるように導いてあげると
やる気にもつながりますし、成績も少しずつ上がってくるようになります。
勉強で同じ失敗を繰り返してしまう理由
小学校高学年~中学校あたりから勉強が少しずつ難しくなってきます。
どこかの時点で失敗やつまづきがあるはずです。
そのときに「なぜ」と考えることを教えてあげないと、
何の改善もないままインプットとアウトプットを繰り返してしまいます。
これが、同じ失敗ばかりする原因です。
そして同じ失敗を繰り返し、自分には向いていない、自分は学力が足りないなどの方向違いの解釈をしてしまうのです。
テスト勉強の振り返りをするときの注意点
振り返りは
- 良かったところ
- 悪かったところ
を考えましょう。
例えば学校のテストの結果が悪くても、
悪かったところばかりではなく、
良かったところも必ず振り返りすることが必要です。
悪かったところばかり考えるのはあまり良い気分ではないですよね。
振り返りが嫌なものになると
振り返りそのものを避けてしまうようになります。
反省文とかイヤですよね。
どんな結果でも良かったところというのは必ずあります。
良かったところ悪かったところ両方を考えると、良い気分悪い気分という感情が抑えられます。
感情を抑えることが客観的に自分を見るためには必要です。
客観的に自分を見ることで正しい振り返りができるようになります。
例えばテストの点数が10点、20点という生徒の答案用紙なら
ほぼすべての範囲で×だけど一つの大問だけは5~8割正解しているならそれが良いところです。
(経験上10点~20点台の答案はこれです)
一つの大問を半分以上正解できているのならその大問を増やしていけばよいのです。
「ここの範囲だけなら50点だよね」ということです。
まんべんなく×ですべての大問で半分以上間違っている場合は、逆にすべての範囲を勉強した結果です。
「一通り全部の範囲の勉強を頑張ったのね」ということです。
今の中学生は副教材の提出などで必ずテスト勉強に時間を使っています。
そのため勉強していないからという理由で点数が低いということはありえません。
テスト勉強の振り返りを手伝うときに気を付けるポイント
振り返りで気を付けるところは以下の5点です。
- どう勉強するか具体的にする
- 勉強内容に優先順位をつける
- すぐ振り返る
- 本人の考えを第一にする
- 感情を入れず丁寧な言葉を使う
一つずつ解説していきます。
どう勉強するか具体的にする
あいまいな表現で逃げてしまうと振り返りになりません。
×勉強時間が足りなかったから勉強時間を増やす
〇この範囲で正解を2つ増やすためにあと△時間足りなかったかもしれない。
だから毎日△時から10分使ってその日の授業の内容を思い出す。
勉強内容に優先順位をつける
点数が低いと改善する点がたくさんあります。
全てやろうとしても消化しきれません。
次に向けて1つに絞ってそこができたら思いっきり褒めてあげてください。
×5教科全部頑張ろう
〇興味のある範囲だけ頑張ってコツコツ暗記や計算練習をしてみよう
すぐ振り返る
時間が経つと効果がありません。
テストが終わって答案が返ってくる前でもかまいません。
結果が返ってくる前でもテストの手ごたえと事前のテストの取り組み方で振り返りをしてもよいでしょう。
本人の考え方を第一にする
一方的に自分の考えを押し付けないようにしましょう。
子供がどう思っているかを一番にしてください。
そして必ず1対1で行いましょう(兄弟の前は避ける)
感情は入れず、丁寧な言葉を使う
子供をリスペクトしてください。
もう道路でいきなり走り出したり、ストーブに手を突っ込んだりする年齢ではありません。
そして嘘もついていません。
嘘と思っても、それは親と子供の見えている世界が違うだけです。
問題点を話し合うときも、丁寧な言葉づかいにしましょう。
テスト勉強後の振り返る手順
3つの手順で行ってみてください。
勉強の取り組みについての振り返り【ステップ1】
テストが終わってテスト良かったところ、悪かったところを一緒に考える
良かったところ、悪かったところを3つずつ書き出してみてください。
書くこと(アウトプット)が重要です。
勉強の取り組みについての振り返り【ステップ2】
良かったところ、悪かったところはテスト前の取り組みと、どういう因果関係があったか一緒に考える
例)原因:テスト前でもずっと遊んでいた。結果:提出物がぎりぎりになった
原因:好きな範囲しか勉強していなかった。 結果:苦手な科目の点数が下がった
原因:問題集と同じ問題が出た。 結果:難しい問題も解けた。
原因:授業で聞いたのを覚えていた。 結果:その科目は点数が上がった
勉強の取り組みについての振り返り【ステップ3】
今日明日からすぐにできることを考えさせて書く
次の行動に移すまでが振り返りなのですぐに実行できることは必ず決めましょう。
例)今日の8時から机に座る
今日の8自から教科書を読む
勉強をしない子の場合はハードルを下げてすぐにできそうなものから始めましょう。
ハードルを下げるコツは『スマホをおいて勉強をとりあえず始める方法』に書いてあるので参考にしてみてください。
その他に勉強の振り返りで気をつけたいこと
考える順番は1.悪かった点 2.良かった点です。
終わり良ければすべて良しというように、
あとに気分の良いものを持ってくれば
振り返りに良い印象を持ちやすいです。
次の取り組みはどうすれば良いか正解を決めない。
経験上うまくいかないと思ってもそのまま次の行動に移してあげることが大事です。
失敗したらまたその時に次はどうすれば良いか考えればよいだけです。
以前と異なる取り組みをしていれば、
点数が上がらなくてもそれは以前とは違う原因になります。
- 良かった点は継続しつつ、
- 一つ一つうまくいかなかった原因を取り除く
この2点を意識して続けていきましょう。
毎回書き出していれば、目に見えて改善できている自分に気づくと思います。
振り返りは、『する人』『される人』のどちらかでも固定思考(硬直マインドセット)の場合効果がありません。
固定思考(硬直マインドセット)、成長思考(しなやかマインドセット)は人生を大きく変えてしまうほどの思考、信念なので成長思考になれるように接してあげてください。マインドセットについては記事を書いてあるので読んでみてください。
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